日記

2024-01-21 16:20:00

走る

早いもので1月も後半になりました。

10日は10日戎で、西宮のえべっさん西宮神社では今年の福男さん決まりましたね。

 

知り合いのSさんが昨年から挑み続けていらっしゃり、

これがもう、なかなかのドラマなんですわ。

 

まず、9日22時からくじを引くための受付が始まるらしく、

これが人数制限があり先着1500名までがくじを引けるらしいです。

そしてなんとっ!

Sさん間に合わず今年は無念の中帰ったそうです。

 

なぜ、間に合わなかったのかっ!

 

昨年は電車で向かったSさん。

受付に間に合い1500名の中に入ったものの

くじ引きが始まるのが10日0時で、

近所に暖をとるようなお店もなく

それまで寒い中待機しなければならず、

あまりにも昨年寒すぎた上に

くじ引きが0時からで外れたので家に帰るにも

その頃は終電もなくなっているので始発まで待ったらしく。

とほほな有様だったそうです。

 

今年は車の中で待機しようと、かなり遠くの駐車場でもええわ!

と覚悟を決めて車で結構早くに神社近くに着いたらしいのですが、

結構遠くの駐車場までも満車で、

ようやく見つけて急いで駆けつけたけれども時既に遅くだったらしく。

「やっぱりみんな考えることは一緒ですわーっ。

来年はやっぱり寒い中耐えることにしますわーっ」

とのこと。

 

もし受付に間に合ってくじを引けても走れる人は

赤いくじに当たった108名、青いくじに当たった108名だけで、

門の前にまず赤いくじ1番を引いた人から順番に並び、

その後ろに青いくじの108名が並ぶとか。

 

「まずは赤!赤をひくことが目標ですわ!」とSさん。

うんうん!

 

「でも赤の一番くじを引いたからと言って門の端から並ぶので1番優位かというとそうでもなく、

やっぱり真ん中位がベストポジションみたいですわ。未知の世界やから知らんけど」とSさん溜息。

..うんうん。

 

ちなみに赤いくじに当たった人はその後注意事項など説明を受け解散後4時に集合、

青いくじに当たった人は3時に集合、で、実際の福男選びは午前6時から始まります。

 

..。

走るまで長っ!

 

 

「でも知ってます?一番福になった人ってその年結構不幸なめに遭うことが多いらしいですわ。

振られたり、不倫がばれたり、離婚したり、バイク盗まれたり、新車傷つけられたり。。」

なるほどっ。

なんだかわかる気がする。

だって一番福に到達するまでにどれほどの運を使ったことかっ!

 

「でも福男は自分が幸せになるのではなく周りに幸せをもたらすんだそうです!

ほっほー!

 

「それでも走りますか?来年」と私。

「勿論走りますとも!」とすかさずSさん。

 

「不幸になるかもしれませんよ?」と言うと

「ええんですっ!まわりに福がくるなら!」とにっこり。

 

眩しいぜっ!その笑顔!

 

ちなみにSさん大阪マラソンにも挑んでいるらしく

今まで1回も当選したことがないそうです。

「今年も挑戦しますでーっ!」

 

おーっ!!

 

日本はまだまだ大丈夫。

貴方のような人がいる限り。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024-01-14 21:04:00

私達は危うい世界に生きている

今日は14日で、地震から早半月近く経ちますが、

なかなか復興は進まず

災害関連死も増えていますね。

 

どうか

かけがえのない命がこれ以上失われませんようにと

願うばかりです。

 

 避難場所によっては食料がやっと届いても日々パンやおにぎりだけになってしまい

ある高齢者の方が「こんなもん食えんわ!」と投げつけたとか。

避難されている方のために毎日おにぎりを握っている市役所勤めの若者が

「私はおにぎり握るために公務員になったんじゃない!」とおにぎりを投げつけたとか。

 

これだけ聞いていると投げつけた二人に良い印象をもつ事は難しいですね。

 

ですが、高齢者の方は物を飲み込めない嚥下障害者で、

下手をすると窒息死する危険があり

毎日おにぎりを握っている若者の手は熱いごはんを握り続け

真っ赤になり火傷を負っていたそうです。

 

二人とも、もう心身共に極限状態だったのでしょう。

 

もしごはんを投げつけている場面だけ映し出されていたら

知るべきことを知らぬ間に私達は受け止めてしまう。

 

そして心無い中傷にさらされてしまうかもしれません。

 

背景を知っても、自分の価値観からは「到底許せない」と思い

やはり非難する人もいるかもしれません。

 

そんな世界に私達は生きているのだなあと思います。

 

SNSだけではなく、私達の日常は

こういう誤解や偏見や思い込みに溢れていて

そして各々の信じる正義のもとに

争い事が無くなることはないですね。

 

ともすると、自己防衛のために他責に走ってしまう。

あるいは自責に走り、「自分なんか生きていても仕方ない」なんて思ってしまう。

 

ですが。

 

この嚥下障害者の方の話がきっかけで

どうすれば流動食を提供できるか

そういう支援の動きが広まっているとお聞きしました。

(きっかけはこの方の話だけではないとは思いますが)

 

ちゃんと伝わる人には伝わる、

困っている人が居ればとなんとか救おうと努力する人が居る

私達はそんな世界にも生きています。

 

どの世界に生きるのか。

 捉え方ひとつで世界は変わる。

そのことが今深く沁みます。

 

 

2024-01-06 16:00:00

見えない境界線

能登半島震災で被害に遭われた全ての方々に

謹んでお見舞い申し上げます。

 

お正月、ましてや一月一日は

穏やかな晴れの日で

たとえ前日とんでもない嵐でも

一月一日は穏やかに晴れている。

日本はそんな国だと、それが当たり前だと思っていました。

 

未だ先の見えない不安の中で

「自分たちに出来る事」を探して

川やプールの水を浄化して何度でも繰り返し使えるお風呂のシステムを引っ提げて

被災地に向かった大阪のあんちゃん達や

野菜や肉を持ち寄って暖かい豚汁を作る有志の方々が居る一方、

避難所の自販機を壊して飲み物と金銭を奪ったり

偽の情報で救護の邪魔をしたりSNSで悪意のある偽情報をたれ流したりと

その境界線はどこにあるのかと思います。

 

地震の衝撃も冷めやらぬ中、羽田空港でのJAL機と海上保安機が衝突しての両機炎上。

 

衝突から炎上する機体から18分間で全員避難できたことは「奇跡」だと

特に海外メディアが称賛されていますが、

JALの乗組員の皆様のプロフェッショナルな対応と

荷物を持とうとした乗客に「荷物を持たないで!」と叫びCAに協力する乗客。

パニックコントロールは1つ間違えると大惨事になる中、

よくぞ成し遂げてくださった。

日本人としてとても誇りに思うし、自身の襟を正す契機も与えてくれました。

 

機長は全ての乗客が避難した後機体をまわり取り残された人は居ないか確認後

最後に機体を後にしたとの事。

 

「奇跡ではなく日頃の保安要員としての訓練からして必然だった」

とおっしゃっているJALの元CAの方のインタビューを拝見しながら

今までのJALの苦難の歴史を思い起こしていました。

JALもANAも創業以来

多くの人命が失われる事故を何度か経験してきました。

特にJALは2010年に経営破綻し、

コロナ禍の中では航空業界も非常に厳しい状態でしたね。

その中でも

過去苦い事故を経験し悔しい思いを経てきたからこそ

空の安全を守るための機体整備や訓練は決して蔑ろにせず

粛々と行われていたからこその

当事者から見ると「当たり前」、でも外から見ると「奇跡」のような今回の全員救出に繋がったのだと思います。

 

事故当時、付近にいたANAのスタッフも

避難誘導や近くにいたANA小型機のトイレを貸したりと乗客のケアに努めていたとの事。

 

こういうことがあると

航空業界に勤務している方々のプライドを感じずにはいられません。

 

いざという時、人の真価が問われるのはそういう時。

見えない境界線のどちらにいるかは

それまでどんな環境で、どんな経験をしてきたかですよね。

 

震災前に和菓子の本を読んでいて、

丁度金沢の伝統菓子「五色生菓子」がでてきたところだったので

驚きました。

「五色生菓子」は

赤(=太陽、日の出)、白(=月)、黄(=稲穂で豊穣、里を表す)、緑(=あお、海を表す)、茶(=大地、山を表す)

で天地の恵みを表す5つで構成された祝菓子で慶事には太陽に対して陰となす月(白)を外して贈ることもあるそうです。

 

北陸に根づいた豊かな文化。

 

和菓子の世界で秋冬に使う「緑」は松や竹など、冬中ずっと緑色をしている植物の表現になり

寒さに負けない永遠を寿ぐモチーフなのだそうです。

もっと季節が進めば白と合わせて雪の中から顔を出す新芽のイメージになるのだとか。

 

 自然は私達に豊かな恵みを齎してくれるけれども、時に容赦なく残酷に襲いかかる。

 

どうか皆様、ご無事で。 

 

 

 

 

 

 

2023-12-31 16:56:00

 

今年の漢字は「税」いうことですが、貴方の今年の漢字は何ですか?

 

私は「未」です。

今年ぼんやり目標にしていたことが「未達」でしたし

「未熟」だと思う瞬間もいっぱいありました。

まだまだ。

未だ未だ。

と思うことが沢山あった一年でした。

 

来年は。。

おっと!

来年も事を言うと鬼が笑うので

来年の抱負は来年にしましょう。

(ベタ過ぎてあいすみません)

 

未は未来の未でもあり、

まだ来ぬ明日は

必ず来る明日です。

 

2023年お付き合いくださりありがとうございました。

2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

良いお年を!

 

 

 

 

2023-12-24 21:40:00

戦場のメリークリスマス

メリークリスマス!

 

クリスマスイブ、如何お過ごしでしょうか?

 

昨日グランフロント大阪界隈をうろうろしておりましたが、

歩くのも大変な人手でした。

 

そしてJR切符売り場では帰省するための乗車券を求めてでしょうか。

長蛇の列。

 

 が、

ほんま待ちに待った時がやっと来たぜっ 

といわんばかりの弾けた笑顔笑顔笑顔!

の人が多かったような。

 

色々な文化を柔軟に取り入れていく日本。

 

クリスマスツリーを飾り、ケーキやチキンを食べてキリスト生誕を祝う。

(教会に行くわけでもなく)

敬虔なキリスト教徒からすると「なんと節操のない」クレイジーな国民性となるでしょうが、

この国民性があるからこそ、

賢く上手く柔軟に受け入れて発展させてきた先達がいらっしゃったからこそ

今こうやって暖かい部屋で美味しいケーキを頬張ることが出来るのだということを

私達は忘れてはいけないし、

継いでいかなくてはならないと思います。

 

間違ってはいけない。

 

 

イエスキリスト生誕の地ベツレヘムでは今年のクリスマス行事が中止になり、

パレスチナ自治区にあるベツレヘムの教会では

クリスマスツリーではなく積み重なった瓦礫の上に、

パレスチナのスカーフを身につけた幼いキリストの人形があり、

周囲では聖母マリア達が瓦礫の中でキリストを探している。

そんな展示をされているそうです。

 

「ガザでは毎日何百人もが殺されている。

ガザの教会では避難者で溢れ空爆にもあった。

キリスト生誕を祝うことはできない」

 

今日は「高島屋のケーキが相次いで崩れた状態で届いている」ことがニュースになっていますが、

これからもこんなことがニュースになる日本であってほしいと切に望みます。

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