日記
専門性
今週末はとある研修に参加していました。
講師として「師匠」と仰ぐ方が講師の研修で、
約1年ぶりの受講でしたが、
益々ブラッシュアップされていて、
学びの多いとても有意義な時間を過ごすことが出来たと同時に
講師としての自分の専門性をあらためて問い続けた時間でもありました。
専門性。
かつて勤務していた企業では
自分の専門性を追求して高度なスキルを身につけていくスペシャリストか
さまざまな事に対応できる管理職を目指すジェネラリスト
どちらの方向性でキャリアアップしていくのか
選択する機会が与えられていました。
当時はかつてヒラリークリントンが言った「ガラスの天井」を痛感する日々で
管理職へのハードルが高すぎて
自ずとスペシャリストを目指して黙々と突き進んでいたのですが、
有難いことにその専門性が退職後の今の私を救ってくれております。
ただ、「私は○○の分野で専門性を追求していくんだ!」と
言ったところで、○○の分野で高度な専門知識やスキルを身につけていって
それなりの成果をあげていかないと評価されないわけで、
それよりは「幅広い分野で多様な知識や経験を積んでいきマネジメントスキルを高めて管理職を目指す方が性に合っている」
という方もいらっしゃいますよね。
自分自身の特性や持っているスキルに応じたキャリアップを目指す事は
自分自身が幸せでいるためにとても大切なことだと、
過去を振り返ると私自身痛感しております。
貴方はいかがでしょうか?
大抵の企業や組織の場合、
特性に応じたスペシャリストとジェネラリスト両方の人材が必要であり、
それらの人材を適所に配置する「適材適所」が機能している組織は上手く行くのでしょうが、
いずれにしても常に自分がスキルアップしていかないことには
組織にとって必要な人材、なくてはならない人材にはなり得ないことを
また、頑張って身につけたスキルがいずれ自分の身を助けることを
忘れたらあかんですね。
日々の業務や生活に忙殺されて、諦めたらあかんですね。
明日、笑っているために。
「もやもや」の行方
キャリアカウンセリングを受けたことがありますか?
受けた方は何故受けたのでしょう?
大きく分けて
何か相談事があってカウンセリングを受けようとする積極的理由、
会社のセルフキャリアドッグ等の制度によりカウンセリングを受ける消極的理由
があるかと思います。
消極的理由でカウンセリングを受けると
まず
「最近、もやもやしていることはありますか?」と聴かれることが多くありませんか?
「もやもや」を聴くこと、とても大切なんです。
「得意先担当者や上長、同僚と反りが合わない」
「上長や同僚の仕事の進め方に違和感がある」
「問題が発生したが、どう解決してよいかわからない」
「誰に相談してよいかわからない」
だけど、どうしてほしいかわからない。
あるいは、どうしようもないことと諦めている。
等々。
あるいは、
「何に悩んでいるかわからない。だけどもやもやしている。」
ということもあるかもしれません。
そして、
解決しなければ忽ち業務に支障がでるほどの問題ではないから、
問題を先送りにするケースが多く目先の仕事、「やる事」を優先し、
結果「もやもや」は放置され、
1人で抱えているうちに問題が大きくなって取り返しがつかなくなったり、
メンタル不調にもつながります。
その過程で悩んでいる本人の内省が促せるし、
明確にした結果、組織として改善すべき点が浮き彫りになると
組織の成長、熟成に繋がります。
が、「もやもや」を言語化していかないと、貴方の「もやもや」は誰にも理解してもらえず、
あるいは本人にも認識できないまま
モチベーションがどんどん下がりパフォーマンスにも影響がでるという負のスパイラルに陥ります。
だから「最近私なんかもやもやしているんですよね」が言える空気感が属している組織にあるかどうかが、
企業の離職率に大きく影響することを実証を基づき進言し、是非問いたい。
あなたの属している組織は弱音も吐ける組織ですか?
「戸惑う」貴方の話を聴かせて
27日の金曜、しっかり自民党総裁選の中継を見てしまいました。
1回目の投票で高市早苗さんが1位になったとき
もしかしてもしかして!
女性初の総理誕生かっ!
と丁度「虎に翼」の感動の最終回の余韻に浸っていた私、
正に歴史が動く瞬間をこの目に焼きつけようと
食い気味に決選投票を見守っておりました。
結果は石破さんに決まりましたが、
3位の小泉さん支持票がどこに行ったのかと考えると
改革派の小泉さん支持票が保守派の高市さんに流れることはないか..。
裏金問題に甘いから高市さんでは選挙に勝てないと言われてたしなあ
と考える私にびっくり。
そこにはジェンダーについての懸念はなく、
そういう思考が自然とできる時代になったんやなあとひたすら感動しておりました。
国にかかわらず、自治体や企業、組織のトップに立つ人は
権力を持ちながらもそれに伴う大きな責任を背負っており、
私が組織のトップである人達にお会いして共通して感じる言葉は
「信念」です。
下衆な言い方で恐縮ですが、
その確固たる信念で「腹括っているなあ」と思います。
その「信念」がビジョンや組織が向かう方向性の指標となり、
それを組織のメンバーが理解しどう受け止め、
どう行動していくかで、「組織の文化」や「風土」が出来上がっていくものだなあと
つくづく思います。
出来上がっている組織の文化の中に新しく飛び込んだ人は
まず「馴染もう」と思いながらも、戸惑うのは当然で、
中に居る人にはない視点で組織を捉えているからこその「戸惑い」を感じて
それをきちんと言葉にすることが出来る人がいたら
それは組織にとってとても幸いな事!
勿論、「自分勝手な論理を繰り広げる」幼い思考からの「戸惑い」 もあるでしょうが、
むしろそうした場合の対応がとても大切で、
頭ごなしに否定して相手が委縮することのないようにしたいものです。
否定しているつもりはなくても
長く社会にいると、いつの間にか「権力のある方」になっていて、
知らず知らずのうちに「言いたいことも言えない」対象になっていることに
なかなか気付けないもので、
かく言う私、「私に言いたいことが言えない」同僚がその不満を愚痴っている場面にたまたま遭遇し
衝撃を受けたことがあります。
私の前ではいつもにこにこ感じよく接してくれる人だったので
かなりの衝撃でした。
たまたまそういう場面の遭遇しただけで、
結構色々言われているんだろうなあと思うと
しばらくは人と接するのが怖く殻に閉じこもっていましたっけ。
今振り返ってみると
そこから私視野が広がり人として成長できた(おそらく)ので
私の契機となったとてもよい経験でした。
今の私はどうかな?ともしその同僚に会えたら聞いてみたいなあ。
「「戸惑う」貴方は何故戸惑うのか語っていいんだよ。
だって私は是非貴方の話を聞きたいもの」
が当たり前になっている組織は
今まで大切にしてきた文化(組織人にとっては価値観)が
否定されるのではなく
また、新しい視点からの意見も
「何もわかっていない」と軽んじられることなく
お互い向き合うことが出来て
守るべきレガシーは残し、
陳腐化されているものは切り捨てることができるので
新陳代謝が進み、
どんな風が吹いても生き残っていけるしなやかな組織
ではないでしょうか。
静かな退職
のろのろ台風、ようやく熱帯低気圧に変わりそうですが、
降水量は変わらずかなりの量が予想されている様子。
被害に遭われた方、謹んでお見舞い申し上げます。
最近よく目にする「静かな退職」という言葉。
仕事への熱意を持たない人が必要最低限の業務のみをこなす働き方をいうそうですね。
あたかも今流行っているようですが、
いやいや、私が社会に出てから今までにいっぱい「静かな退職」実践されている人見てきました。
PCに向かってそれなりにキーボードを打って「仕事しています」感を出しながら、
「仕事、頑張ってもそんな給料変わらないじゃん」とどうやって上手くサボれるかを考えて実践する人。
居ませんでしたか?あるいは今、周りに居ませんか?
最近は実際には不調はないがメンタルヘルス不調(適応障害や不安障害)の診断書を貰って会社を休職し、
休職手当で生活している人も居るのだとか。
「働かなくてもお金が入ってきてラッキー」なのだそう。
そういう社員も一度採用してしまうと、解雇は難しいというのが現状かと思います。
こういう人、入社当時はどうだったのでしょう?
これから始まる新社会人としての生活、
会社という組織に対する不安も大きいと思いますが、
期待も大きく張り切って、目をキラキラさせて入社1日目を迎えた人がほとんどだと思います。
そして、上司や周りからの評価、会社での評価にとても敏感にもなっています。
それから色々洗礼を受け数カ月たつとあれだけキラキラしていた目からは光がなくなり。
「仕事、頑張ってもそんな給料変わらないじゃん。むしろ頑張る程仕事の量が増えてしんどいだけやん」
となる人もちらほら出てきたりして。
1つあるあるな話をさせていただきます。
とても仕事ができる新入社員Aさんが居て他の同僚は8時間かかるであろう仕事を6時間で終えた場合、
貴方が上司や事業主ならどうしますか?
他の仕事をふるか、仕事が遅くて定時には終わりそうもない同僚のフォローをさせるのではないかと思います。
ここできちんとAさんを評価してちゃんと評価されていることがAさんや周囲が認識できれば、
Aさんの承認欲求が満たされ、周囲も「頑張れば評価してくれる」と思うのですが、
きちんと評価されない場合、
Aさんやまわりは「仕事が出来ても評価されないなら頑張っても仕方ない」
→「頑張るだけ損」となり、
Aさんはだんだんゆっくり仕事をするようになる。
これはAさんの怠慢でしょうか?
あるいはAさんが仲間を大切に思い、
仕事が早く終わったら自発的に仕事が遅い同僚のフォローをするような人だった場合、
気づいたらAさんとAさん以外の負荷がかなり不公平になっていた
なんてことになりがちなのではないでしょうか。
そんなAさん、そのままにしておくと退職してしまい、
気がつくと残っているのは「静かな退職」社員だけになっていた
なんていうこと、
あり得ない話ではない。
「静かな退職」を実践する人を見ると
実は私、個人的には腹が立って仕方ないのですが、
組織としては解雇することも出来ず、とても困った問題ですが、
ほんの些細な事の積み重ねでそんな社員は生まれ得て、
例えばその人がもともと「今私が不幸なのはまわりのせい」と
他責にしがちな傾向にある人なのかもしれませんが、
それを増長させる根本にあるのは
「正当な評価」に尽きると思います。
「正当な評価」の背景にあるのは
「私のことを分かってくれている」
という承認欲求。
採用時に他責の傾向が強い人を見抜く質問スキルを身につけることも大切ですが、
「モンスター社員」化させないため、
コミュニケーション力を高めて是非良質な職場環境作りをしていただきたい。
皆が幸せにあるために、切に願います。
コミュニケーションスキルを磨くために、
是非「キャリアオフィス YBTY」のコミュニケーションスキルアップ研修をご検討ください。
(宣伝かよ!←その通り!)
絶賛成長中
寝不足になっていませんか?
オリンピック、熱い!日本選手熱い!
ほんま、感動をありがとう!
試合は勿論、流石にオリンピックに出るほどの選手たち、
試合後のインタビューにおばちゃん、そのマインドにいちいち感動しております。
特に卓球の早田ひな選手、怪我をおしての銅メダルでしたが、
3位決定戦の5分前まで、本来の力の20~30%の力しかない感覚だったのが、
注射で感覚が100%まで戻ってきた中での闘いだったとのこと。
「もう自分を信じて戦うしかなかったです」
くーっ!
そしてバトミントン「ワタガシ」ペアの
東野選手の
「弱みを見せることが出来なかった自分が、弱みを見せることが出来たこと、そこから自分自身が成長できたし、二人の成長に繋がった」
(要約しております)
くーっ!
ええ事言わはるーっ!!
そしてたまたま見たボクシング57キロ級準々決勝の原田周大選手。
惜しくも敗退しましたが、自分のことを「絶賛成長中」というのだとか。
なんていい言葉なんだっ!「絶賛成長中」!
はぁはぁ..。
失礼しました。
今週はなんだかとても忙しく、飛び回っていたのですが、
その中で突然の女子会が2件あり。
恐らく少し前の私なら、時間に追われる中でのお誘い、遠慮していたと思うのですが、
そうやって大切な友人を何人も失ってきたことに
今更ながら気付き後悔の日々を送っていた私にとってはとても有難いお誘いだったので
喜んで参加しました!
結果、新しい繋がりが出来たり、旧知の人に新しい発見があったりで
そして何より楽しくて
あんなに笑ったのは久しぶりでした。
キャリアカウンセリングに関係する理論の中で、
アメリカの心理学者クルンボルツ が提唱した
「プラントハップンスタンス理論(計画的偶発性理論)」があり、私がとても好きな理論のひとつです。
要約すると、
「キャリアの8割は、偶然の出来事で決定される」というもので、
「何をしたいかという目的意識に固執すると、目の前に訪れた想定外のチャンスを見逃しかねない」
とクルンボルツは指摘しています。
もし貴方がどこかの組織に所属していたとしたら、
今の時代、突然戦争が始まったり、パンデミックになったり、急速にグローバル化が進み、
IT技術もあれよあれよと進化し、AIまで出現し、
未来に何が起こるのか、ほんま予想できません。
ある目標に向かって計画をたててコツコツ頑張っていても、
突然状況が著しく変わり、個人の意思ではコントロールしようもない状況に置かれ
「目標そのものがなくなってしまう」事もあり得ます。
計画通りでない出来事が起こった時に
「思い通りではない」と計画を止めてしまったり、
「自分には無理だ」と避けてしまっていると、先に進むことが出来なくなってしまいます。
今回の私の場合、「時間的にきつくて無理」とお誘いを断っていたら、
新しい繋がりも発見も出来なかったわけで、
想定外の出来事が起こっても、それを「機会」と捉え、積極的に行動することでキャリアの可能性が広がる
というわけです。
ただ、その機会を「チャンス」に変えるために必要な行動特性があるとクルンボルツは言います。
それは
好奇心(新しいことに興味をもつ)
持続性(諦めず継続する)
柔軟性(固執しすぎない)
楽観性(失敗を恐れず、ポジティブに考える)
冒険心(思い切って行動する)
の5つで、
目の前に偶然の出来事が起こった時にそれを「チャンス」と気づき、
チャンスを掴むためには
チャンスを引き寄せられるよう、自分から積極的に行動し、準備をしておく必要があるわけです。
ここに、「計画的」という言葉が入っている意図があります。
ここ数年、へこみながらもイベントやセミナーに参加して、
自分のスキルアップを地味に続けていて、
ようやく少しずつ花開いてきたと感じている今の私、
絶賛成長中です。