日記

2024-09-22 22:30:00

事実だけを受け取ることの困難

 石川県、地震の傷跡も充分に癒えていないのに大雨で土砂災害でもう..。

謹んでお見舞い申し上げます。

 

今週も世間では色々なことがありましたが、

 3連休如何お過ごしですか?

私は今日15時過ぎに所用で梅田のアパホテルに行ったのですが、

フロントのチェックイン時間だったのかフロント前は長蛇の列。

ビュッフェ会場のレストランも長蛇の列。

半数以上は海外からだったような..。

ホテルはお初天神のそばにあり、有名な亀寿しの前を通るとやはり長蛇の列。

4年前、緊急事態宣言がでていた頃、

青空の下同じようにお初天神近くから大阪駅に向かって歩いたことがあり、

私以外誰も歩いておらず、車もほとんど通ってなかった事をふと思い出しました。

 

あのパンデミックも今では遠い昔のようです。

 

でもあのパンデミックで数多くの方が命を落とし、

(直接的にも、間接的にも)

今でも後遺症に苦しんでいる人がいらっしゃいますよね。

コロナに限らず世の中には色々な感染症があり、

難病があり、

突然の病に「なんで私が?」となった時、

どこにやり場のない怒りをぶつければよいのでしょう。

「隣に座っているあいつは健康そうで、100歳まで生きるような顔をして、

文句ばかり言っている。」

だんだん隣に座っている同僚が、

そして私の苦しみに関係なく幸せそうに歩いている全ての人が、

憎くなってくる。

 

かも知れません。

 

中国で10歳の日本人の男の子が刺されて死亡した事件。

なんとも痛ましい事件です。

親御さんの気持ちを思うとたまりません。

 

「10歳の男の子が日本人学校へ通学途中刺されて亡くなった」

これが事実で、

犯人の動機や背景はわかっていないものの、

定職に就かず、公共施設損壊などで身柄を2度拘束されたなどということが

中国側から発表されているようです。

メディアや評論家は 

 これらのことや現在の中国の事情を背景に色々語ってますが、

ついついそれらの言葉や情報を鵜呑みにしてしまいがちだし、

中国に対しフィルタをかけてしまいがちだけど、

沢山の中国人が花を手向け、被害者を悼み、

謝罪する姿を見ながら、

ついつい先入観で一人の中国人が犯したことが、

全ての中国人が起こしうるという考えに捉われてしまう(一般化)ことが

所謂「認知の歪み」となり得て、とても危険だということを

肝に銘じております。

 我が子の命を、未来を一瞬のうちに奪われた慟哭は

世界共通ですもの。

 

 

 

2024-09-15 21:26:00

期待すること

先日お昼過ぎに難波の地下街を歩いていたら、

色々な香水の香りが入り混じっているあの海外で漂う香りになっていてもはや異国。

 

国際色豊かな街になったもんだ。

 

日常の中で私達は人から「期待されること」もあり

人に「期待すること」もあり。

誰かに期待されると

「私のことを信じて期待してるんだ!」

と自分の励みになる反面、

「その期待に応えなきゃ!」

とプレッシャーになり。

私達は日々この鬩ぎ合いの中で生きています。

親の期待に応えるため。

上司の期待に応えるため。

国民の期待に応えるため。

自分自身の期待に応えるため。

頑張った結果、彼らの期待に応えらえなかったとしたら

心に傷を負ってしまいます。

自分でも気づかないところで、

深いところで傷を負い、症状が色々な形ででてきてしまいます。

「どうせ私なんて。俺なんて」

 と自分を卑下したり。

期待に応えられなかったことを直視できず、

「期待に応えられなかったのは〇〇のせい」と他責に転じてしまうかも知れません。

 

なかなか厄介です。

 

そのことを知っていながらでも

私達は大谷選手の前人未到の「50-50」に期待し、応援をしちゃいますよね。

 

 だって、何かに、誰かに期待していると、

生きていくことができるから。

 

今日戦争で済む家が爆破されて家族もいなくなったけれども

もしかすると明日戦争が終わり、

 いなくなった家族が戻ってくるかもしれない。

 

 今日会社を解雇されたけれども

明日もっとよい会社に就職できるかもしれない。

 

「期待するだけ無駄」

と期待することを諦めてしまっても、

「明日の朝ごはん」の玉子焼きはとてつもなく美味しいかもしれない。

 

期待しましょうよ、明日に。

 

 

 

 

2024-08-18 21:28:00

紙一重

今週は夏季休暇の方も、お盆に関係なく働いていた方もいらっしゃったかと思います。

この酷暑の中、お仕事に家族サービスにと、お疲れ様でした!

来週お休みの方もいらっしゃるかも知れませんね。

 

一昨日ひまわり目当てで長居公園に行って参りました。

見頃の8月3日から18日までひまわりウィークで、

もっと早く行くつもりが16日になってしまい、

生憎の曇り空かつ既に見頃のピークは過ぎていて

枯れている花もちらほらでしたが、

ビタミンカラーが広がる景色は壮観でした。

トップページの1,2枚目を差し替えましたので、

よろしければご覧ください。

 

パリオリンピック、閉会しましたね。

日本選手大活躍で、ほんま沢山の感動をありがとう!です!

 

一番感動したシーンは何?と聞かれると困るほど沢山の感動がありましたが、

カナダとブラジルのビーチバレー女子決勝、いやもう、鳥肌が立ちました。

双方にイエローカードが出るほどのネット越しの口論。

そこでDJが機転を利かせて流したイマジン。

そうすると強張っていた彼女たちの顔が和らぎ笑顔になり。

観客はイマジンの大合唱。

いやあ、すごい。

音楽の力は凄い。

人間は凄い。

なんだなんだ、この一体感。

ジョンレノンもきっと天国で笑っていますね、きっと。

「これなんだよ!」と。

こういう光景を観ると、期待してしまう。

争い合っている瞬間に「なんて馬鹿な事をしているんだろう」と

人は気づき、争いを止めることができるのだということを。

 

「紙一重」なんですよね。

紙一重で、ほんの少しのことで

右と左に

平和と戦争に

愛と憎しみに

救済と放置に

別れてしまう。

その「ほんの少し」は何かというと、「良心」ではないでしょうか。

 

 

生きていると色々な局面でどちらかを選択しなければならないですが、

どちらが自分にとって正しいかを考えるとき、

常に自分の良心と向きあえる強さがあれば、

後悔しない人生を送れるのかも知れません。

「知れません」というのは、

私は決して常に自分の良心と向き合って選択してきたわけではないので、

後悔する事が山のようにあります。

少しはまともな人間になろうと、日々足掻いているのではありますが..。

 

終戦の日があったこともあり、

今週は戦争のことをよく考えました。

特に特攻隊の特集を観た際に映し出された写真が忘れられません。

突撃する前に撮られた集合写真はみんなと言っていいほど良い笑顔なんですよね。

最後の写真だから笑顔を残したかったのか。

「お国のため」「家族のため」に貢献できる「名誉の死」だからか。

彼らの心理を思い図るなんて、とても烏滸がましい事と思いながらも

考えずにはいられませんでした。

 

「非国民の汚名を着せられる」のと、「名誉ある死」と。

どちらを選べと言われたら、

この時の「自分の良心」はなんて悲しい良心なんでしょう。

非国民の汚名を着せられたら、自分は勿論家族も生き辛くなってしまいますもの。

 (「特攻に選ばれることは名誉なこと」なのでそんなことは思いもしなかったのかもしれませんが。)

 

「同調圧力」(集団における意思決定や行動において暗黙のうちに少数派が多数派に合わせるよう誘導すること)という言葉があります。

「同調圧力」の中に居ると「同調行動」(周囲の意見や行動を取り入れて同じように振る舞う)をとってしまいがちです。

これはもう、社会の中で生きていく人間にとっては本能なのかもしれません。

組織の中ではやはり協調性は大事で、だからこそ仕事がスムーズに進むとも言えます。

また、心理的な安心感は図り知れません。

「まわりの眼」があるので、犯罪の抑止力にもなり得ます。

ですが、一歩間違えると

組織が間違った方向に進んでいるなと思っていても「意見できない」ことで

「考えることをやめる」ことで自分を守る人や

人と違った行動や意見を言う人に対して「いじめ」が行われたりとなるわけで。

 

「同調圧力」が良い方向に転ぶのか、悪い方向に転ぶのかは

「紙一重」で、どちらに転ぶかは、

組織に属している人各々の「心」次第なんだなあと思いながらも

やはり彼らの笑顔を見ると胸が締めつけられます。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024-08-11 15:20:00

What a wonderful life.

夏季休暇突入と同時に「南海トラフ地震の可能性が極めて高い」という報道で

心穏やかでなくなった私でございます。

 

過度に恐れる必要はないと思いつつ、

水や食料の備蓄を見直したり。

被災経験者の方の話では、

何よりも大切なのは水で

食料は水を必要とするものより、すぐ食べられるもの、

そして生きる喜びのためにも自分の好物や

甘いものが大いに役に立った

ということだったので

「羊羹がええんちゃうの!」と思わず買いに走りました。

 

最近大いに利用しているアプリがあるのですが。

ご存知でしょうか?

「TABETE」というアプリです。

自分の活動地域周辺のパン屋さんやホテルのレストランなどの飲食店が

消費期限が近い自社製品をかなり安い値段で提供するというもの。

具体的には、例えばバイキングの朝食を提供しているホテルのレストランが

提供時間が終わる頃に余った食材をお弁当にして「レスキュー」依頼をだすと、

その店をお気に入り登録していたり、

近辺にいる利用者に通知がくるという具合です。

私がよく利用するのが「パンとエスプレッソと南森町交差点」で、

2000円相当の惣菜パンの詰め合わせが900円で提供されるし、

何より受け取るとスタッフの方が満面の笑みで

「レスキューありがとうございます!」

と言ってくれるのが気持ち良い!

そしてここのパンは本当に美味しいっ!

あと、ベッセルインなんばやベッセルイン心斎橋は、

朝食バイキングの余った食材を詰めたお弁当が毎日のように出るのですが、

あっという間に売り切れてしまいますっ!くぅー!

あと、たまにグランヴィア大阪ではホテルメイドケーキがほぼ半額で提供されたりしますよっ!

全国規模で展開しているようですので、

貴方の活動範囲近くのお店も参加しているかも知れません!

 

先日見たSNSでの話。

汚れた作業服を着た初老の男性が、

夕方スーパーで売れ残った半額のお弁当とビールを買っている姿を見た若者のグループが

「ああはなりたくないよなあ」と男性に聞こえるような声で

嘲笑していたというもの。

 

なんて貧しい子達。

 

作業服が汚れる位頑張って仕事をして

仕事が終わったら捨てるにはもったいない賞味期限間際のお弁当と大好きなビールで

ささやかに自分を労う。

 

こんな尊いことはない。

 

色々な気持ちが錯綜し

アームストロングの「 What a wonderful life.」

久しぶりに聴いてみたくなりました。

 

この曲で涙した貴方、

歳とりましたなあ。

お互いに。

 

よい休暇を!

2024-07-28 11:00:00

傘がない

パリオリンピックの開会式、ご覧になりましたか?

私は録画して、飛ばし飛ばし観ました(長いので^^;)

豪雨によるハプニングや五輪旗がさかさまになっていたり、

マリーアントワネットが生首もって歌っていたり

韓国を北朝鮮と紹介したりと

批判されていることは山のようにありますが、

パリだからこそできた街中での開会式。

とても美しかった!

なんでパリに恋する人が多いのか、わかった気がします。

 

私は序盤から熱いものが込み上げてきて何度も泣きそうになりました。

最後の難病と闘っているセリーヌディオンさんの「愛の賛歌」ではもう号泣でした。

たった1曲のパフォーマンスの中になんと多くのドラマが詰まっているのかと思いました。

シンプルにただ「最高の歌を全世界に届ける」ことのみに全てをかけて、

純粋に歌い上げているだけなのかも知れないのだけれども

1曲の中に彼女のこれまでの生き様や歌手としてのプライドや、歴史が詰まっていて、

どれほどの感動を私に与えてくれたか。

 

ああ、彼女は歌手なんだなあ。

 

今回、パレスチナから8名の選手が参加していますが、今朝の朝日新聞の記事を読んでまた涙。

(でもなんとも苦しい涙)

競泳女子のバレリー・タラジ選手の言葉を引用させていただきます。

「私は競うために泳ぐ。でも、ガザには生きるために泳ぐ人もいる。命がけでおぼれそうになりながら」

( ガザでは支援物資が限られ、飢餓の危機が続き、空から海辺に投下される物資を求めて、

身を危険にさらしながら必死で泳ぐ人もいる(記事抜粋))。

「我々は数字ではなく、ひとりの人間。戦争ゲームではない」

 

この「平和の祭典」オリンピックで、彼女の目標は勝つことだけではなく

「パレスチナについて語る」こと。

「声なき人達の声になる」と。

 

ふと井上陽水の「傘がない」という歌を思い出しました。

「都会では自殺する若者が増えている。でも今の僕の問題は君に会いに行きたいのに傘がない事だ」

こんな内容の歌だったと思います。

 

 「飢えた身体で、食べ物を求めて、命からがら海に飛び込む」映像を見ながらも

雨の降る中、外出したいのに傘がないことが今の私にとっての一番の困り事。

 

 でも、私達は

「飢えた身体で、食べ物を求めて、命からがら海に飛び込む」ことにはなり得えないのかというと、

なり得ないとは言いきれない。

隣人の耐え難い痛みは明日貴方の痛みになるかもしれない。

 

危うい世界の中で、「傘がない」ことが今の一番の困り事であるという

日常を過ごせていることはとても幸運なことだということを、

私達は肝に銘じる必要があると思います。 

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