日記

2023-11-11 23:03:00

もって生まれたもの

先日高校生のお嬢さんをもつお母さんと色々話をしたときに

お嬢さんが小さかった頃の話になり。

お嬢さんには物心ついたときから同じように成長してきた同い年の仲良しさんが居て。

その仲良しさんのご一家はお母さんが京大を出たりと優秀な方々なのだそうです。

同じように育ってきたはずが、「何もやっても」お嬢さんはその仲良しさんに「敵わず」

お母さんはなんとも辛かったそうです。

 

小学生になったお嬢さんは不登校となり、暫く学校にいけない日が続いたのだそうです。

(暫くして乗り越え登校するようになり、今は元気に高校生ライフを楽しんでいるようです)

その頃お母さんは悩み苦しんだのですが、

でも心の中には「これで〇〇ちゃんと比べられなくて済む」

というほっとした気持ちが正直あったと、

当時のことを思い涙ぐまれるのでした。

 

その頃のお嬢さんはどんな感じだったのか?

とお聴きすると

「あまり気にしていないように見えた」そうで、

仲良く一緒に遊んでいたそうです。

 

お母さんが感じていたコンプレックスは

お嬢さんはそれ程感じておらず

それよりも〇〇ちゃんと一緒に遊んだり、笑ったりすることが

楽しかったのかも知れません。

 

ですが、成長していく中で

「頑張っているのに選ばれるのは〇〇ちゃんばかり。なんで??」

と泣くこともあるかも知れません。

 

そうやって

悔しさを憶え

色々なコンプレックスを抱え

痛みを知っていくわけで。

 

ああ、この子もこれから私が経験してきたような痛みを抱えて生きていくのかと。

不憫に思うかもしれません。

 

でもね、「痛み」を知ることは

生きていく上でとても重要なことだということを

私達は知っていますよね。

 

そうやって作っていくお子さんの世界はお子さんのものであって

親のものではない。

 

 

「もって生まれたもの」は人それぞれ違うわけで、

自分が「もって生まれたもの」で勝負するしかないし、

その時その時にやるべきことをやっていくしかない。

 

そうやって「気づき」を増やしていくことが

人生の醍醐味ではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023-11-05 17:30:00

居心地の良い場所

3連休如何お過ごしでしたか?

 

以前話題にした「自分を表現することが苦手」な青年は

この4月に入社した会社を先週末に退職し

キャリアトランプを通じて色々楽しくお話して下さった素敵な女性も

別の道に進むべく今居られる場所から離れようとされています。

 

今までのように会えなくなるのは寂しい限りですが、

前に進むための決意です。

これからのお二人の幸せを願ってやみません。

 

かく言う私も数年前長年勤めていた会社を退職して

今の仕事を始めたのですが、

何故なのか?を改めて考えると

「私にとって居心地の良い場所」を常に探しているのではないか?

と思います。

 

 

同じ場所に居ても

ある人にとっては居心地はよく、ある人にとってはとても居心地が悪い。

あるいは、

今の場所はそこそこ居心地は良いのだけれども

もっと居心地がよい場所があるのではないかと思う。

だって人生は一度きりで、

「ああ、いい人生だったな」と思って終わりたいですもんね。

 

でも毎日のように不平不満を口にしながらその場所に留まる人も沢山いらっしゃる。

企業に勤めていると、

辞めてしまうとたちまち収入を、安定を失うわけですから、

それ程簡単にはいかないですよね。

私も被扶養者が居るうちは思いきれませんでした。

 

その場に留まるのは何故か?

少し考えてみてください。

もし貴方が企業にお勤めになっていて

「仕方なく」留まっているのだとしたら

何故「仕方なく」なのかを考えてみてください。

「別の場所に行きたいけれども、会社が私の事を必要としているしなあ。

今居なくなったら色々な人が困るからなあ、仕方ないなあ」

「完全に閑職に追いやられた。会社は辞めてほしいと思うけれど、ここで辞めたら行くところ無いしなあ。

8時間我慢したらお金貰えるし、仕方ないなあ」云々云々。

 

経営者側から見るとどうでしょうか?

「あいつはもまともに仕事できないのに文句ばっかり言って。

辞めてほしいけど人手不足で人材確保できるかどうか不安やし仕方ないなあ。」

「なんであいつはあんなに高圧的なんやろうか。大きな声で同僚に文句言うから職場の雰囲気悪いなあ。

でも仕事はできて貴重な労働力だから仕方ないなあ」云々云々。

 

「仕方なく」居るのは勿体ない。

「居心地が良いから」居る方が絶対良い。

 

「仕方なく」留まっているのなら

今居る場所を「居心地が良い」場所に変えることを考えてみるのも良いかと思います。

 

自分にとって居心地が良い場所とはどんな場所なのか?

私にとって居心地が良い場所は

「人として成長できる場所」で、

私にとって「人として成長できる場所」とは

「この人と接していると色々な良い刺激を受ける」人が居る場所で

「この仕事をしていると色々なことが学べる」仕事がある場所で

私にとって「良い刺激を受ける」とは。。

というように考えていくと、そのために私は今何をすればよいのか?

が見えてくるのではないかと思います。

 

そうして見えてきたものを実行するか否かは

貴方の価値観次第だと思います。

「実行するのは果てしない労力がいるし、上手く行くかどうかわからない。

費用対効果、いえ、労力対効果を考えると

それよりは違う居場所を探したほうが良いもあり」だと思うし、

「今の砂を噛むような生活から抜け出せるのなら試す価値はある。」もあり。

 

貴方のとっての正解は私にとっての正解とは限らない。

 

貴方が幸せだったらそれでいい。

 

「自分を表現することが苦手」な青年は、

私に手書きの手紙を残してくれました。

 

拙いながらも一生懸命考えて書いてくれたのが伝わる手紙で

寂しいながらもとても有難い気持ちになりました。

 

青年、家宝にするよ。

 

ありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023-10-29 22:00:00

仕事の捉え方

トップページの写真を変えました。

長居公園の最近の様子です。

すっかり秋ですね。

 

「あなたにとって仕事とは何ですか?」と聞かれたら貴方はどう答えますか?

以前参加したセミナーで

「ゲームのようなもの」という発言がでてびっくりしたことを覚えています。

それも一人からではなく数人の人から出た言葉で

その発言をした人達はいずれも有名企業に勤めている若者だったことも印象的でした。

 

「「依頼された仕事」というラスボスに向かって冒険の旅にでた私は

途中色々な敵と戦いながら進みラスボスを倒し頭の中でエンドロールが流れたらてコンプリート」

という感じでしょうか。

最初聞いたときはびっくりしましたが、

考えてみるとメンタルへルス的にはよいかもしれないなあなんて今は思います。

  

どんな仕事も自分が受けた仕事は責任をもってやり遂げるからこそ、それに対し報酬を得ることが出来るわけで、

そこから信用が生まれていくと思うのですが

色々な方にカウンセリングをしていく中で、

この「自分が受けた仕事は責任をもってやり遂げる」ことに重きを置かない人が結構いるなあと感じます。

 

「仕事を依頼される」→

「依頼された仕事の内容にわからないところがあるが聞くと恥ずかしいしどう聞けばいいかわからない。」

となりそのまま放置し結局期限までに間に合わず、

あるいは自分の間違った解釈で仕事をすすめ

 依頼した上司や同僚が慌ててフォローする。

なんてことを日常的に起こしている人が少なからずいるということを

私は最近知りました。

 

困り果てた事業主の方から相談を受けカウンセリングをするのですが、

本人は「自分は一生懸命仕事をしており」

「きちんと仕事の内容を説明してくれたらちゃんとできるのに」

とローパフォーマー扱いされることに対し憤りを感じている人がほとんどです。

認められないことへの承認欲求が高じて他責に転じているというところでしょうか。

 

どのようにカウンセリングを進めようか?

と悩むことしきりです。

ですが、どうすれば会社も本人も良い方向に向かうのか

ひたすら考えて向きあっています。

 

最近接客業でお客様から店員の態度についてクレームが来ても

そのことで辞められたら人材が確保できないから

注意しないという話を聞きます。

 

 この人材不足の世の中、

私は何をすればよいのか。

 

ひたすら考えたいと思います。

 

 

 

2023-10-15 21:40:00

小さなことからコツコツと

秋ですね。

有難いことに酢橘を沢山頂いたので

酢橘を絞ってめんつゆで割って即席自家製ポン酢を作ったのですが、

これがほんま美味しいっ!

頂いたときは「こんなにいっぱいどうすればええねん!」と実は心の中で困っていた私。

(ごっごめんなさい)

で、「酢橘 大量消費」でネット検索して悩んだ挙句ポン酢を作ったのですが

(ただ酢橘を絞って市販のめんつゆで割っただけなんですけどさ)

頂かなかったらこの感動的な味に出会わなかったわけで、

些細な事ですがこういうことって尊いなあと思います。

 

口下手でなかなか自分の意見をきちんと伝えることができない事を悩んでいる青年と

向き合う機会が最近あるのですが、ある時こんなことを言いました。

「このあいだ空を見あげた時「空青いなあ」とつい言ったんですよ。

なんで空を見て「空は青い」と言えたのかって考えた時に

僕は空という言葉や青いという言葉を知っているからこそ自分の気持ちを正しく伝えることが出来ることに気づいたんですよ!

僕は言葉を知らなさすぎるからなかなか自分の意見がきちんと言えないことに気づいたんですっ!」

と目をキラキラさせて言うわけです。

「おお!そのことに気づいた○○君におばちゃん感動したわっ!

そういう君のことを一般的に「語彙力がない」と言うけれども、

語彙力をつけるにはどうすればいいと思う?」

と聴くと

「うーん。。そこなんですよねーっ」

 

...。そこかあ。

 

「せっかく仕事の勉強するために何冊か本買ったということなので、

しっかり読み込んでみるところから始めてみるのはどうだ?」

と言うと、

「僕本読むと頭痛なってあかんのですわーっ」

 

お、おまえ。。

 

「最初は1行だけ読んで内容を理解したら次の行を読んでというように進めたらいいと思うよ。

最初はしんどくても内容がわかってくるとだんだん楽しくなってくるよ、きっと!

小さなことからコツコツと!やで!西川きよしやでっ!」

と大阪のおばちゃん丸出しで「ええこと」言ったわけですが、

「え?西川きよしがなんで「小さなことからコツコツと」なんすか?」と青年。

 

あ、そこ?

 

なかなか道のりは遠いけどまずは1歩、「なりたい」自分に近づくために

自分の意見をきちんと伝えられる自分に近づくために

踏み出そうよ、青年。

おばちゃんも君の力になれるようにコツコツと頑張るからさ。

 

2023-08-27 20:20:00

物心両面の幸福を追求する

昨日外出の支度をしながらテレビをつけていると、偶然京セラ創業者稲盛和夫氏のインタビュー番組が放送されていて、急いで録画して外出。帰宅後いそいそと録画を再生しようとしたら、どうも録画開始10分ほどでもともと予約していた「ブリティッシュベイクオフ」という番組の録画が始まり敢え無くインタビュー番組の録画が中止されており..。とほほ。

(「ブリティッシュベイクオフ」は腕に自信のあるアマチュアベイカーが(人種も年齢も性別も関係なく)オーブンで焼くお菓子やケーキやパン作りの腕だけで競うイギリスの番組です。)

ですが、その10分の間に話されていたのが「物心両面の幸福を追求し」についてで、

とても濃い内容でした。

「全従業員の物心両面の幸福を追求する」という言葉は京セラの経営理念で、またのちにJALの経営理念にも盛り込まれますが、この言葉が生まれた背景や思いについては色々なところでご自身が語っておられあまりにも有名ですので特に経営者の方はよくご存じかと思います。

 

「全従業員の物心両面の幸福を追求する」

この言葉だけ聞くと、とても崇高な精神のもと会社を牽引されてこられたのだなと思いますが、

実際には「全従業員の物心両面の幸福を追求する」と決めたことで発足時は「稲盛和夫氏の技術を問う場」であった京セラが、「俺だけの会社じゃない。お前らの会社やからな。ええ加減な働きやったら承知せんぞ」と言えるようになって「経営するのが楽になった」とある講演で語られていた内容です。

 「私のためだけなら従業員に働いてもらうためにおべんちゃらを言ったりおだてたりしなければならないですが

「みんなの会社やないか。何で俺だけが頑張らなきゃならんのや、お前もちっとは頑張れよ。」

「文句がある?文句があるなら辞めい。何でそんな奴の一生の面倒を俺が見なきゃならんのだ」となる。

「僕が嫌うのはなく、社員に集まってもらって「こんなんどうや?」「辞めてもらいましょう」となる。」と。

 

 私達は何のために来る日も来る日も朝早く起きて満員電車に揺られて怒られながらも落ち込みながらも頑張るのか。

何のために仕事をするのか。

それは「物心ともに」満たされ「幸せになるためなんだ」と実感して頑張ることが出来る環境にいらっしゃるのだとしたら、それはなんと幸せな事かと思います。

 

ところでこの経営理念を生み出した時、稲盛氏は29歳。

つくづく凄い方です。

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