日記
もって生まれたもの
先日高校生のお嬢さんをもつお母さんと色々話をしたときに
お嬢さんが小さかった頃の話になり。
お嬢さんには物心ついたときから同じように成長してきた同い年の仲良しさんが居て。
その仲良しさんのご一家はお母さんが京大を出たりと優秀な方々なのだそうです。
同じように育ってきたはずが、「何もやっても」お嬢さんはその仲良しさんに「敵わず」
お母さんはなんとも辛かったそうです。
小学生になったお嬢さんは不登校となり、暫く学校にいけない日が続いたのだそうです。
(暫くして乗り越え登校するようになり、今は元気に高校生ライフを楽しんでいるようです)
その頃お母さんは悩み苦しんだのですが、
でも心の中には「これで〇〇ちゃんと比べられなくて済む」
というほっとした気持ちが正直あったと、
当時のことを思い涙ぐまれるのでした。
その頃のお嬢さんはどんな感じだったのか?
とお聴きすると
「あまり気にしていないように見えた」そうで、
仲良く一緒に遊んでいたそうです。
お母さんが感じていたコンプレックスは
お嬢さんはそれ程感じておらず
それよりも〇〇ちゃんと一緒に遊んだり、笑ったりすることが
楽しかったのかも知れません。
ですが、成長していく中で
「頑張っているのに選ばれるのは〇〇ちゃんばかり。なんで??」
と泣くこともあるかも知れません。
そうやって
悔しさを憶え
色々なコンプレックスを抱え
痛みを知っていくわけで。
ああ、この子もこれから私が経験してきたような痛みを抱えて生きていくのかと。
不憫に思うかもしれません。
でもね、「痛み」を知ることは
生きていく上でとても重要なことだということを
私達は知っていますよね。
そうやって作っていくお子さんの世界はお子さんのものであって
親のものではない。
「もって生まれたもの」は人それぞれ違うわけで、
自分が「もって生まれたもの」で勝負するしかないし、
その時その時にやるべきことをやっていくしかない。
そうやって「気づき」を増やしていくことが
人生の醍醐味ではないかと思います。