日記
Spring Day
暖かくなりましたね。
桜も大阪は4月3日ごろ満開予想だそうです。
「冬来たりならば春遠からじ」
どんなに寒い冬でも冬の次の季節は春で、
着実に花咲く季節が近づいています。
この1週間も色々ありましたね。
誰も不幸になりたくて生きているわけではない。
ですが、ある日突然思いもよらない災難に見舞われることを
私達はここ数年、嫌というほど目の当たりにしてきました。
健やかに生きるために飲んでいるサプリが
自分の健康を脅かすどころではなく、死に至るとは夢にも思わなかったでしょう。
小林製薬の社長も、全社員もこんなことになるとは
今年の初めには夢にも思わなかったのではないかと思います。
今調査中で迂闊な事は言えませんが
製造工程に問題があった可能性は濃厚で
(プベルル酸は青カビが作り出す物質で紅こうじからは発生しないという点で)
なんらかの意図性があったとしても、なかったとしても異なる理由で
やはり小林製薬の体質を疑わざるを得ないのではないかと思います。
日本の製薬会社が作る機能性表示食品であれば、安全性を疑わないですもの。
企業責任は極めて重く、それを重々承知していることは伝わってきます。
小林製薬の関係者(経営陣のマインドを語るのは烏滸がましいですが、主に現場で一生懸命働いている社員やご家族の方々)も生きた心地がしないのではないかと思います。
これほどわかりやすくはないですが、
皆さんにも意図しないトラブルに巻き込まれ、
生きるのがしんどかった時期、ありましたよね。
今まさにそんな真っ最中かも知れません。
私の話で恐縮ですが、
仕事場で針の筵に座っているような時期がありました。
そして、それは永遠のように思えました。
それでも、逃げ出すことをしなかったのは、
勿論逃げ出した後の不安もありましたが、
自宅から駅に向かう途中にちょっとした坂があり、
朝、その坂を上ると丁度太陽が真ん前に見えて
私を照らしてくれるのです。
するとどんなに疲れていても、
不思議とやる気がでてきて
一日一日、なんとか針の筵に座り続けることができ、
いつのまにか
私の座っているところは
「針の筵」であることに気づいてくれる人が増えてきて
その人達のおかげでなんとか一本一本針を抜いていくことが出来て
痛みを感じなくなっていた
ということがありました。
メンタルヘルスの勉強をしてから知ったのですが、
太陽の光を浴びる事、身体を動かす事は鬱病対策にとても良いので気分が滅入った時は是非やってみてください。
私で実証済です。
今日は寒くて凍えるようであっても、明日は優しい穏やかな日かも知れないし、
やはり今日と同じ寒くて辛い日かも知れない。
それは明日にならないと分からないんですよね。
だからこそ、人生は続くんですよね。
それでも人生は続きます。
続けなくちゃです。
明日はきっといい天気だということを
見届けるために、
続けなくちゃ勿体ないです。
「企業努力」に思う
今年の春闘ではほとんど満額回答で、大手は大幅な賃金UPが見込まれますね。
日銀もマイナス金利を解除しそうだし、
日経平均は至上最高値をたたき出し
日本は今好機に向かっているように見えますね。
ですがこれはデフレからの脱却の前触れであり、
物価は上昇していくのでしょうね。
何故大手が賃金UPに踏み切ったのか。
勿論、コロナ明けで確実に業績がUPし大幅な利益増が見込まれるという健全な背景もあるでしょうが、
円高による物価高を背景に賃金UPしないことには人材の確保が難しいという背景もあると言われてますね。
最近報道されているだけでも日産(納入代金の不当減額)やコストコ(不当減額と返品)、
ビッグモーター(草むしり強要他諸々)と下請法違反をしている会社は後を絶たず、
下請法違反等とは無縁な会社の下請企業であっても、
社員の賃金UPのために商品の値上げをしようにも
今やグローバルな競争の中で大手も膨らむ人件費を抱えながら勝ち残っていかなければならないので
一円でも安く原価を抑えかつ品質の良い製品を仕入れたいわけですので、
仕入価格の交渉においての厳しさは想像に難くなく
日本で7割を占める中小企業の経営者は
人材確保のためには、自分たちの身を削ってでも従業員の生活を支えるために賃金UPせざるを得ない
というのが現状であろうと思います。
もう15、6年前ですが、
大手電機メーカーで空調技術の研究をしていた先輩が
中国の下請工場に技術指導のため暫く滞在されたことがあり。
「みんな勤勉でとても親切」ととても居心地がよいとSNS(当時はMIXIでした)でつぶやき。
「そうやってどんどん技術が盗まれているのがわからないのかっ!」
「お人よし過ぎる!」とたたかれながらも
「来たらわかるよ!」とまったく意に介さなかった先輩。
私が勤めていた企業もその頃
プログラミングについては中国の企業に優先的に発注していました。
私も一度一緒に仕事をしたことがありましたが、
日本語が堪能で、私達に対し低姿勢でいながらも
「何でも吸収してやろう」という意気込みが凄かったことを憶えています。
その頃日本のGDPは世界2位で、
中国は高度成長期のかつての日本のように一人一人が躍起だった時代だったころでした。
今や中国が2位で18兆5600億、日本は今年ドイツに抜かれ4位で4兆2862億弱。
先週にも言及したギャラップ社の従業員エンゲージメント(やる気のある従業員)の2022年の平均は世界全体で過去最高の23%だったそうで、
最下位日本の5%に対し今回躍進したドイツは16%、中国は18%。
「やる気」が生産性の向上につながることは皆さんが実感されているのではないかと思います。
今回躍進したドイツと日本の共通点のひとつに「ものづくり」があると思います。
1年位前に、20年近く使っていた炊飯器を象印の圧力IH炊飯器に買い替えたのですが。
これがっ!ごはんが美味しく炊けることは勿論のこと
先日炊飯の途中に電子レンジやらトースターやら同時に電気を使いすぎブレーカーが落ちたのですが
ブレーカーを戻し通電した途端、何事もなかったかのように炊飯は続き、
見事に炊き上げてくれたんです!
なんでも内臓電池がしっかり動いて炊飯の状態をキープしてくれるとのこと。
こんなこと、日本のメーカーでないとなかなか気が回らないと思うのです。
TOTOのウォシュレットしかり。
日本のメーカーだからこそできた製品です。
世界に誇れる「Made in Japan.」はこうした「企業努力」の結晶なのです。
そして、「企業努力」とは決して賃金を削って、サービス残業をして商品価格を抑えることではなく
グローバルなニーズに応えることのできる製品を作っていくことだと思います。
だって良い製品は多少高くても買っちゃいますもの。
だから親会社、大企業にとって下請業者や仕入れ先は
日本を成長させるためにともに戦い「同じ釜の飯を食い」「共に生きていく」仲間であってほしいと
願います。
戦場のメリークリスマス
メリークリスマス!
クリスマスイブ、如何お過ごしでしょうか?
昨日グランフロント大阪界隈をうろうろしておりましたが、
歩くのも大変な人手でした。
そしてJR切符売り場では帰省するための乗車券を求めてでしょうか。
長蛇の列。
が、
ほんま待ちに待った時がやっと来たぜっ
といわんばかりの弾けた笑顔笑顔笑顔!
の人が多かったような。
色々な文化を柔軟に取り入れていく日本。
クリスマスツリーを飾り、ケーキやチキンを食べてキリスト生誕を祝う。
(教会に行くわけでもなく)
敬虔なキリスト教徒からすると「なんと節操のない」クレイジーな国民性となるでしょうが、
この国民性があるからこそ、
賢く上手く柔軟に受け入れて発展させてきた先達がいらっしゃったからこそ
今こうやって暖かい部屋で美味しいケーキを頬張ることが出来るのだということを
私達は忘れてはいけないし、
継いでいかなくてはならないと思います。
間違ってはいけない。
イエスキリスト生誕の地ベツレヘムでは今年のクリスマス行事が中止になり、
パレスチナ自治区にあるベツレヘムの教会では
クリスマスツリーではなく積み重なった瓦礫の上に、
パレスチナのスカーフを身につけた幼いキリストの人形があり、
周囲では聖母マリア達が瓦礫の中でキリストを探している。
そんな展示をされているそうです。
「ガザでは毎日何百人もが殺されている。
ガザの教会では避難者で溢れ空爆にもあった。
キリスト生誕を祝うことはできない」
今日は「高島屋のケーキが相次いで崩れた状態で届いている」ことがニュースになっていますが、
これからもこんなことがニュースになる日本であってほしいと切に望みます。
Life Go On
前回
素振りをしている少年を見て
「あの時きつい練習を頑張ったから今があるんだ」
と思う元野球少年の話をしましたが
「あの時頑張ったから今があるんだ」
と思える人は「今」がよい状態にあるからこそ
そう思えるわけで、
「あの頃一生懸命練習したのに、結局レギュラーにもなれなかった。
頑張っても所詮私はその程度なんだ。」
と自分を責める人もいれば
「あの時親の言う事なんて聞かず自分のやりたいことをやっとけば、
今の砂を噛むような生活はなかったよなあ。」
「こんなに頑張っているのになんでまわりは評価してくれないのか。」
と恨む人もいます。
「今」で過去も変わり、「今」で未来も変わる。
だから「今」を大切にと言われても
「今」の苦しみが自分でコントロールできないもの
到底乗り越えられると思えないものであったとき
「助けて」ほしいのに「助けて」と言う方法を知らないとき
「助けて」と言っているのに誰も助けてくれないとき
「生きているだけで精いっぱいなのに「今を大切にしなさい」と言われても」
です。
そういう「今」は「無い」に越したことはないのです。
でもそういう「今」がいっぱいあるあるの人生を送ってきて
それでもなんとか生きてきた人は
乗り越えた分人の痛みがわかり、だから人を助けたいと思う。
そういう人を「大人」というのだと思います。
そして
「助けて」と言えない人に
「助けて」と言う方法と「助けてもらっていいんだよ」 ということを
知らない人が居なくなるような世界を作っていくことが
「大人」の役目だと思います。
知らず知らずのうちに(その2)
お盆休みの方も多いと思いますが、狙ったように大きな台風が来ていますね。
災害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。
さて、前回に引き続き知らず知らずのうちに。でございます。
安倍元首相の事件があったころ、件の統一教会の元信者の飯干景子さんが語っていた話がとても記憶に残っているのでご紹介します。
ご自分が統一教会にのめりこんでいった(洗脳された)経緯について、
「お湯をいっぱい溜めたバスタブに毎日一滴、赤いインクを落とされていくようなこと」だったと話されていました。
「大きなバスタブに1滴なので、なにが起こったのかその変化に気づかない。
やがていつのまにかバスタブのお湯は真っ赤に染まっているのに、
毎日1滴ずつ落とされているので、その変化に気づかない。
そのようなことだった」と。
「知らず知らずのうちに。」
です。
本当に恐ろしい話ですが「こんなことは私には絶対に起こらない」かというと、
「起こらないとも限らない」わけです。
「一日一袋なら大丈夫」と風邪を引いているわけでもないのに
「飲まないとしんどくて仕事が出来ない」と風邪薬を毎日飲み続けたかつての私のように、
何かに依存しないと「生きていけない」と思い込むことは
「誰にでも起こりうる」のだということを知っておくことはとても大事な事だと思います。
何故私がそのスパイラルから抜け出せたかというと、
IT企業に在職中、ある大きなプロジェクトにプレゼン時点から携わり受注できてプロジェクトの一員になり張り切って仕事をしていたのですが、ある時本社からどんどん人が導入され突然私解任されまして。
「私にはそのスキルがない」と評価されたのだと悔しくて腹が立って仕方がなくて眠れない日もありました。
が、ある時同僚から「よかったやん。余裕ができて。」と言われ。
確かに私、その頃全く余裕がなく定時内は担当しているお客様対応に追われ定時後にプロジェクト関係の仕事をするという日々だったのですが、私が本当にやりたかった仕事はそのプロジェクトに関わることだったので頑張ることが出来ていたわけです。
が、突然その梯子を外されたのでぽきっと何かが折れたような感覚の中、仕事に対する情熱も失くしてしまい。
そんな中、「よかったやん。余裕ができて。」と言われた時にはっとしました。
「前はいつも厳しい顔をして声をかけるのも憚られたけど、今は穏やかになったやん」と。
え?穏やかになった?そうか、人から見るとそういう風に見えるんや。
と、そこで俯瞰的に、といいますか、違う角度から自分自身を観てみて
「何やってるんやろ、私」とふっと肩の力が抜けて
そこからどんどん楽に生きていけるようになっていったように思います。
そして今は
「人は弱い。
でも自分を認めてくれている誰かが居ると強くなれる。
前を向ける。」
事を私は身をもって経験してきたので、
生きづらく前を向けない人の
「自分を認めてくれる誰か」になるために、微力ながら日々格闘しております。
笑顔を忘れてしまった人が知らず知らずのうちに笑顔になってくれますように。
(あ、綺麗にまとめ過ぎた。こそばくて申し訳ございません)