日記
しつらえ
最近読み終えた本の中で、金沢の「鈴木大拙館」の話が出てきて
そちらの「水鏡の庭」の「思索空間」に主人公が座って物思うシーンがあるのですが、
その佇まいに惹かれて「鈴木大拙館」のHPを覗いてみました。
今は修繕工事の為3月中旬まで閉館されているようですが、
落ち着いたら是非訪ねようと思っています。
「鈴木大拙館」は展示されているものが少なく、館内はものが少ないのだそうです。
わざとそうしているとのこと。
物が少なければ、入ってくる情報量も少ないので、
来訪者が余計な事で頭をいっぱいにするのではなく、
より考えを深められるようにそうされているのだとか。
本の中では「鈴木大拙館」の佇まいから「しつらえ」の話になります。
「しつらえ」とは「空間や部屋の演出方法」
ネットで調べたら出てきました。
ちなみに余談ですが。
ChatGPTで調べると
「しつらえ」は「整える」や「配置する」などの意味を持つ言葉で、
一般的には物事を整理したり、配置を調えたりする行為をさすことがある
とのこと。
...。
なるほど。
ChatGPTは便利だけれども、
知っている言葉について聞いてみるとおいそれと鵜呑みにしてはいけないことがよくわかります。
(どんどん成長していきますが)
私達日本人が大切にしている「しつらえ」は
例えばお客様をおもてなしするときに
お客様が心地よく過ごされるよう
空間や部屋を演出することではないでしょうか。
そして「しつらえ」は
しつらえた人ののセンスを問われますわね。
そこにはその人が今まで培ってきた教養やものの見方や思考、
色々なものが写しだされるわけで。
怖くもありますが、
その背景にあるのは
日本人が大切にしている「おもてなし」の心であり、
誇れる日本の文化なのだから
「しつらえ」
大切にしていきたい。
そう思うと知りたいこと、学びたいことが山のようにあり。
私の興味のあることは茶の湯に通じる事が多いので
茶の湯の世界をもっと探求したいし。
ほんま世界はまだまだ知らないことで溢れていて
知りたいことで溢れていて
そしてそれらは私次第でいずれ知ることが出来る。
かも知れない。
この有難い世界が無くならないようにと切に願います。