日記

2024-01-14 21:04:00

私達は危うい世界に生きている

今日は14日で、地震から早半月近く経ちますが、

なかなか復興は進まず

災害関連死も増えていますね。

 

どうか

かけがえのない命がこれ以上失われませんようにと

願うばかりです。

 

 避難場所によっては食料がやっと届いても日々パンやおにぎりだけになってしまい

ある高齢者の方が「こんなもん食えんわ!」と投げつけたとか。

避難されている方のために毎日おにぎりを握っている市役所勤めの若者が

「私はおにぎり握るために公務員になったんじゃない!」とおにぎりを投げつけたとか。

 

これだけ聞いていると投げつけた二人に良い印象をもつ事は難しいですね。

 

ですが、高齢者の方は物を飲み込めない嚥下障害者で、

下手をすると窒息死する危険があり

毎日おにぎりを握っている若者の手は熱いごはんを握り続け

真っ赤になり火傷を負っていたそうです。

 

二人とも、もう心身共に極限状態だったのでしょう。

 

もしごはんを投げつけている場面だけ映し出されていたら

知るべきことを知らぬ間に私達は受け止めてしまう。

 

そして心無い中傷にさらされてしまうかもしれません。

 

背景を知っても、自分の価値観からは「到底許せない」と思い

やはり非難する人もいるかもしれません。

 

そんな世界に私達は生きているのだなあと思います。

 

SNSだけではなく、私達の日常は

こういう誤解や偏見や思い込みに溢れていて

そして各々の信じる正義のもとに

争い事が無くなることはないですね。

 

ともすると、自己防衛のために他責に走ってしまう。

あるいは自責に走り、「自分なんか生きていても仕方ない」なんて思ってしまう。

 

ですが。

 

この嚥下障害者の方の話がきっかけで

どうすれば流動食を提供できるか

そういう支援の動きが広まっているとお聞きしました。

(きっかけはこの方の話だけではないとは思いますが)

 

ちゃんと伝わる人には伝わる、

困っている人が居ればとなんとか救おうと努力する人が居る

私達はそんな世界にも生きています。

 

どの世界に生きるのか。

 捉え方ひとつで世界は変わる。

そのことが今深く沁みます。