日記

2023-09-10 06:00:00

Life Go On

前回

 素振りをしている少年を見て

「あの時きつい練習を頑張ったから今があるんだ」

と思う元野球少年の話をしましたが

「あの時頑張ったから今があるんだ」

と思える人は「今」がよい状態にあるからこそ

そう思えるわけで、

 「あの頃一生懸命練習したのに、結局レギュラーにもなれなかった。

頑張っても所詮私はその程度なんだ。」

と自分を責める人もいれば

「あの時親の言う事なんて聞かず自分のやりたいことをやっとけば、

今の砂を噛むような生活はなかったよなあ。」

  「こんなに頑張っているのになんでまわりは評価してくれないのか。」

と恨む人もいます。

 

「今」で過去も変わり、「今」で未来も変わる。

 

だから「今」を大切にと言われても

「今」の苦しみが自分でコントロールできないもの

到底乗り越えられると思えないものであったとき

 「助けて」ほしいのに「助けて」と言う方法を知らないとき

「助けて」と言っているのに誰も助けてくれないとき

「生きているだけで精いっぱいなのに「今を大切にしなさい」と言われても」

です。

 

そういう「今」は「無い」に越したことはないのです。

でもそういう「今」がいっぱいあるあるの人生を送ってきて

それでもなんとか生きてきた人は

乗り越えた分人の痛みがわかり、だから人を助けたいと思う。

 

 

そういう人を「大人」というのだと思います。

そして

「助けて」と言えない人に

「助けて」と言う方法と「助けてもらっていいんだよ」 ということを

知らない人が居なくなるような世界を作っていくことが

「大人」の役目だと思います。