日記

2023-08-20 11:40:00

成長する好機

「昔取った杵柄」で、SE関連の仕事もいくつか引き受けておりますが、

最近「なりすましメール対策」対応がトレンドになっているなあと感じます。

 

特に企業独自のドメイン(メールアドレスの@以下の名前がドメイン名といわれるやつです)を持っていると、

送信相手がしっかりなりすましメール対策をされていると、突然送信エラーなり、あわわあわわされるということが起こり得ます。

大手は別にして、大抵はメールサーバーと言われるものは専門業者に委託されていることが多いかと思います。

ですので、業者に委託されている場合はあわわあわわとなったときはまずサーバーを管理している業者に対応を依頼することになりますよね。

 

で、先日、某レンタルサーバー取り扱い業者になりすましメール対策対応を依頼する機会がありました。

なりすましメール対策を行う上で、SPF、DKIM、DMARCという3つの認証方式がキーワードになるのですが、

内容については割愛しますね。

かつてシステムは違いますが、問い合わせを受ける側であった私、

このように問い合わせをする立場になると無性にテンションがあがり、ワクワクします。

 問い合わせ内容はざっくり言うと

「メールサーバー入替後とあるメール配信ソフトで突然DMARC認証に失敗したので、SPF認証設定と、その配信ソフトではDKIM署名も行っているのでDKIMの設定もお願いしたい」というもの。

担当の方にいそいそ電話をして依頼しました。

すると、

「SPFは対応したことはあるけれどもDKIM認証?DMARC認証?(何ですかそれ?みたいな)

やったことがないので出来るかどうかわかりません。

問い合わせてまたご連絡します」

とのこと。

 

な、なにー!!!!

 

普段滅多にかっかしない私ですが(な、なにー!!!)

仕事に対してその専門性を全うしていない事を恥しく思わない人に遭遇すると本当に腹が立つのです。

(先日とあるお肉屋さんで「合挽200g頂戴」と言ったらバイトらしき女子が「え?どんな肉ですか?挽いてる肉ですか?どの肉か指してもらえますか?」と悪びれるわけでもなくどうどうと言ってきたことにブチっと切れてしまい「合挽いうたやろーっ!」と叫んでしまった私。)

 

で、その担当者の方に「対応できないとそのメール配信ソフトが使用できなくなるので対策を立てる必要があり早めに連絡してほしいが、なりすましメール対策でDKIM認証、DMARC認証ができないと今後非常にまずいと思う(貴方に知識がないだけできっとできると思うけどね)」旨(出来るだけ冷静に)伝えたところ、

「..そうですよね。。」とトーンダウン。

(お?恥ずかしく思っているのか?)

 

で、結果的には期日までに3つの認証方式に対応できたのですが、

対応完了までに情報のやりとりをその方とメールで行っていました。

そのメール配信時間が早朝だったり、対応された日がお盆休みの最中だったりで、

実態はわかりませんが、時間のない中やりくりし一生懸命対応して下さったのだと思いました。

正常に機能していることを確認したのち担当者の方に御礼のメールを送ったところ、

すぐに「よかったです。安心しました。今後とも宜しくお願いいたします。」と返ってきて、

彼もどきどきしながら結果を待っていたのだなあと思い、彼の印象は最初の電話のときから大きく変わったのでした。

 

はい。今後とも宜しくお願い致します。

 

日々の仕事に追われていると、本来生業としている仕事に必要不可欠な情報に追いつけないことがあり。

本当はあってはいけない事なのですが。

で、そのことを知った時どのように考えどのように行動するかで、その後のキャリアが随分変わるのだと思います。

勿論必要に迫られているのでその時は必死で調べて対応し、それが結果的には知識となり経験となりひとつ成長するわけですが、そこから1歩進んで「時間ない中必要な情報はどのように吸収できるか」を検討し「通勤のときや眠る前30分とか早朝30分は勉強の時間に充てる」ようになれば、一つの苦い経験が大きく成長するための好機になったりするわけです。

 

でも「言うは易し。行うは難し。」

なかなか難しい。

まずは自分の至らなさを真摯に受け止め、少しでも改善できるように頑張ろう。

と、齢〇〇歳のこの期に及んでも、改めて心に刻む私でございます。