日記
平等とは(その2)
前回アメリカで現在起こっているアファーマティブアクションについての問題をお話しましたが、
大学の入学選考における優遇処置については、
日本の医科大学入試においてのジェンダー差別は記憶に新しいと思います。
日本のジェンダーギャップ指数は146ヵ国中125位で、
国や企業は色々な施策を打ち出し、実施しているものの何故この順位なのか。
海外に移住した女性に聴くと「日本に比べると生活は不便になったけれども、生きやすくなった」とおっしゃいます。
数人にお聴きしましたがだいたい同じようなご意見でした。
「なぜ?」とお聴きすると、
「一言で言うと女性としてではなく、人間として見てくれているからのような。」とのこと。
海外に移住したことはありませんが、とてもわかる気がします。
何故私が今ジェンダーのことを持ち出したかというと、
日本においては将来的にはわかりませんが、今アファーマティブアクションの対象となっているのは特に女性であると言えるからです。
1999年に成立した「男女共同参画社会基本法」に基づいた計画では
「社会のあらゆる分野において2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%程度にすること」が目標でしたが、
2023年現在、紙上の空論にとどまっています。
女性がアファーマティブアクションの対象になっている背景にはいうまでもなくジェンダー格差があるからこそです。
私がキャリアコンサルタントとして是非取り組みたかったことが「ジェンダー問題に苦しむ人の支援」だったのですが、
実際にはキャリア形成においてジェンダー問題以外にも様々な構造的な問題が積み重なって、「息がし辛い」人が多いことに今更ながら無力感を感じています。
その根底にあるものの一つが「不平等感」と感じるのですが、
性別や人種や育った環境(国や社会構造)などと言った自分ではどうしようもない「不平等」とは別に
本来は自分の努力でなんとかなった、あるいはなんとかなるであろう「不平等」があり、
そこをはき違えている人に対し、どう支援していこうかと悩む今日この頃です。
なんだか漠然とした内容になってしました。
申し訳ありません。
先日自治会の会議で「災害が起こった時に自治会に入っている人と入っていない人の区別をつけるのか」という話になり、
「人としていざという時は関係なく助けないといけないのではないか?」
という意見の一方、
「自治会費を払わず、公園の掃除をしたり町内の色々な行事の手伝いをしてこなかった人が同等の扱いを受けるというのは平等とは言えない。災害があった時におにぎりを配ってもらいたいために活動しているところはある。」という意見もあり。
どう思われますか?
実際には災害にあって避難場所で自治会が炊き出しをしていたとして、
目の前に飢えている人が居たら「あんた自治会費払っていないからあげへん!」
とは言えないですよね。
でも残り一個になった時に自治会に入っている人と入っていない人が居たら、
自治会に入っている人に渡すよなあ。
この資本主義社会で
何が平等で、何が不平等なのか。
今晩眠れなくなりそうです。