日記

2023-07-16 22:49:00

昔たこ焼き今ベーカリーなのか!

三連休いかがお過ごしですか?

私は暑くて溶けそうです(ほんま溶けへんかな下腹あたり)

 

自宅の散歩圏内に住居の軒先で細々と開業されている小さなベーカリーが2件ありまして。

いずれも女性のオーナーが一人で切り盛りされていらっしゃいます。

 2件とも本格的なパンで本当に美味しいのにあまりにも安い。

  

先日2件のうち1件にお邪魔し、

「枝豆としらすのオープンサンド」(120円だったか)のビジュアルに

「なんて美味しそうな!」というと

「これは地元の○○さんの枝豆でシラスは。。」と一つ一つのパンのこだわりが半端なく。

それにしても120円て。

「あまりにも商売気無さすぎです!」

と思わず叫んでしまった私。

「あ、いえ。ご近所の皆さんが喜んでもらえたらそれで良いんですよ」

ととてもよい笑顔でほほ笑むオーナー。

 

「きゃーっ」とても幸せな気持ちでついつい買いすぎたことは言うまでもありませんっ!

「あ、この明太子フランス、他より小さいから60円でええですわ!」てあなた。。 

 

 ほくほくと店を後にして、家路を急ぎながらどんどん冷静になっていく頭でよくよく考えてみると

私がもしオーナーの立場でも、同じような価格設定にしたよな。

と。

 

例えばコーヒー、

今やマクドで100円でまずまずのコーヒーが飲めるのに

ホテルのラウンジでは1000円位しますよね?

 

 

ホテルで何かの行事に参加した後、

「コーヒーでも飲んで一息ついてから帰ろう!」

と気軽にラウンジに行ってコーヒーを頼もうとメニューを見て

「うおおおおっつ」と思いつつも後には引けなくなった日本人のなんと多いことか(私見です)。

 

でもね、この1000円。

ようやく最近私納得できるようになりました。

ホテルの空間を含めた洗練されたサービスを受けながら、つかの間贅沢な時間を過ごすためには相応なんですよね。

 

住宅街の小さな軒先で、趣味が高じて始めたパン屋。

「美味しいのよ、私のパン。

でもそのことを誰も知らないから

まずは美味しいのだと知ってもらいたい。

実績がないから裏打ちされた信用もない。」

となると、低い価格設定で勝負するかなあ。

 

でもね、「私の作るパンは世界一美味しいし、材料も吟味しているのだからこの位の価格設定で行こう」

と高い価格設定から始める人もいますよね。

 

その人にとっての適正価格、需要と供給それぞれの背景があって面白いなあと

枝豆シラストーストを食べながら思いました。

 

私の小さなころは自宅の軒先で大阪のおばちゃんが始めるお店というと、

「たこ焼き屋」さんが定番だったのに、今や「ベーカリー」。

こじゃれた街になったもんや。