日記

2023-07-02 13:30:00

あなたのためなのか?

あ、暑い。。

お元気でお過ごしですか?

 

最近若者と話す機会が多く、彼らの親御さん(あ、いや、祖父母世代?)と同世代の私は色々考えさせられることが多いです。

 

人生、これが正解だ!はなく子育てにも正解はない。

でも以前書きましたが、

この世界は誰かにとっては辛く、誰かにとっては素晴らしく美しいと言う。

でもその世界は誰でもない、あなた自身が作っていくんだよ」

 とお子さんやお孫さんに正しく伝えることが出来たら、そのお子さんやお孫さんはどんなに豊かな人生を送れるのかと思います。

「自分で考え、自分で選択し、自分で道を切り開いていく」ことは難しいことだけれども

雨風に打たれながらも、嵐にあっても、自分の進みたい道なら頑張って進もうと思いますもん。

 

キャリアオフィス YBTYのYBTYは

You Belong to you.で、「あなたの人生はあなたのもの」。

これには色々な思いが込められていて

貴方の人生は貴方が築いていくものだから、あなた自身が切り開くしかない。

誰も貴方の代わりにはなれない。

という思いもあります。

 

ある有名私立高校に通うお嬢さんがいらっしゃるお父さんの話を聴く機会があったのですが

彼の悩みごとは「娘と上手くいっていない」ということでした。

お嬢さんはとても頭の良い人で、医学部を目指すコースに在学されているとのことで、

もし彼女が医者になったら、親戚中から始めて医者が誕生することとなり、

皆がとても期待しているとのことでした。

でも、彼女自身は文学が好きで、そちらのほうに進みたいとずっと言い続けているそうで、

進路をめぐって毎日のように喧嘩をしているというのです。

 

「このあいだはとうとう手が出てしまった」と涙ながらにおっしゃるのです。

「娘にとって医者になることが一番の幸せなのに気づいていない」

「だから今私はどんなに憎まれてもいいから正しい道にすすませる」

「辛いけれども、娘のためだ。」

といって泣かれるのです。

(数年前の話で、カウンセリングでもなかったので書かせていただいております。)

 

いやあ、絵にかいたような親ハラ。

 

親のこうした価値観の押しつけは、子供が抵抗し難い分最強のハラスメントですやん。

勿論苦労して育てた大切なお嬢さん。

お気持ちはわからんでもない。

でもお父さん、それお嬢さんの為?

親戚や世間に自慢できるお父さん自身の見栄のためではなく?

 医者が最高の職業だと思っているのは誰?

それきりそのお父さんとはお会いしておりませんので、お嬢さんのその後はわかりませんが、

ご自分の進みたい道に進んでおられるますよう、祈ってやみません。

 

「あなたのためを思って言ってあげてるんやで。」

 

子育てに限らず、新入社員に接する時にこの言葉を口にすることはありませんか?

あるいは言葉に出さなくとも態度にでていませんか?

 

今私は自分の価値観を押し付けていないか。

子供や後輩や部下が自分で考え選択する機会を奪っていないか。

常に自分に問いかけながら接する事が人を育てる上でとても重要な事だと、最近とても思います。

 

手遅れになる前に。

 

(自分自身の戒めも込めて書いております)