日記

2023-06-18 08:30:00

アサーションその2

前回に続いて「アサーション」についてお話したいと思います。
生活している中で、仕事をしている中で常に自分も他人も尊重する「アサーティブ」な心持で人と接することが出来ればよいのですが、その時の状態や誰と接するかによってはなかなか難しい。
時には「非主張的(ノンアサーティブ)」になったり、「攻撃的(アグレッシブ)」になったりします。
まず非主張的(ノンアサーティブ)について考えてみましょう。

自分の気持ちや考えを表現しなかったり(できなかったり)、

あいまいな言い方になったり、言い訳がましくなったり、消極的な態度をとったり。

 

特に上司や自分より社会的地位の高い人に対してはノンアサーティブになりがちではないでしょうか?

 

これらは、一見、相手に配慮しているように見えるかもしれません。

しかし実際には、自分を大切にしていないし、

自分の気持ちには不正直になっているので、ノンアサーティブに人と接したときは

なんだか卑屈な気持ちになったりもやっとしませんか?

 

だからこそ、その結果、自分の中に劣等感や諦めの気持ち、相手に対する恨みがましい気持ちやわかってもらえなかったといった、傷ついた感情も残ります。

 

では相手はどうでしょう?

 

貴方がノンアサーティブな対応をされた場合、どういう気持ちになりますか?

なんだかへんな優越感がわきませんか?

あるいはもしかすると、憐みや罪悪感や、「なんでそんな風に卑屈に接するの?自分が嫌にならない?」と苛立ちすら感じるかもしれません。

両者にとってあまり後味の良いものではないですよね。

 

では「攻撃的(アグレッシブ)」な対応をしてしまう場合はどうでしょう?

 

ノンアサーティブとは逆に、後輩や部下、自分より立場の弱い人、それこそノンアサーティブな人に対しつい高圧的になってしまっていませんか?

アグレッシブな対応をするとしっかり自己主張できる反面、

相手の言い分や気持ちを無視・軽視して、大声で相手を責めたり怒鳴ったりするだけではなく、自分勝手な行動をたり、不当に非難や侮辱をしたり。

結果的に相手の気持ちを害したり、相手を不当に見下したり支配したりすることにもつながります。

 

ハラスメントの臭いがぷんぷんしますね。

 

ただ、こうした言動は、実際には空威張りや防衛的であることが多く、後になって行った本人も後悔をすることがあります。

攻撃的な対応をされた相手は傷つき、恐れや怒りといった感情が残ります。

 

 

どうして私達は状況や相手によって攻撃的になったり、非主張的になったりするのでしょうか?

全ての人が相互尊重や対等な関係性(アサーティブ)の中で生きていけたら、争うこともなく、いじめの問題もおこらず生きやすくなるのに!と思いませんか?。

 

でもね、これ、本当に難しい。

「だってさあ。私一人がアサーティブに接しようと頑張っても、周りの人がそうじゃなければだめじゃん!」

と思われた方。

そう思いますよね?

 

でもね、職場や家庭、自分の置かれている環境の中で 貴方1人が根気よくアサーティブに接することを続けていると、

まわりはどんどん変わっていきます。

 

これ、間違いなく本当です。

 

1人の力がダイナミックに組織を生返らせることは色々なシーンで見て来ました。

例えば新入社員や配置異動で新しい人が入ってくると少し組織に変化が生まれませんか?

私達はお互いの影響をしっかり受けています。

貴方が部下や後輩をもつ立場にある人なら効果は覿面です。

是非、貴方から始めてみてください。

次回はアサーティブな接し方を掘り下げていきます。

また是非お付き合いください。