日記
ChatGPTとコンセプチュアルスキル
先日自家栽培の大きな甘夏を沢山頂いたのでマーマレードを作ろうとレシピを調べたら、
あまりの砂糖の投入量に慄き、結局そのまま頂くことにしました。
「趣味がお菓子作り」とおっしゃる方々は何故かスマートな人が多いことが私の中の七不思議のひとつだったのですが、
お菓子に使う砂糖の量を身をもって知っているから無意識に自粛しているからですわね、きっと。
(そういえば昔々調理実習でショートケーキを作ったときあまりの砂糖量に、しばらく自粛したっけ。
1カ月も持ちませんでしたけど..。喉元過ぎれば熱さ忘れる(←使い方))
この二日間で「ChatGPT」という言葉を何度耳にしたことか。
皆様、利用されていますか?
私は利用していなかったのですが、そろそろ利用しようと思っています。
だって、教育からビジネス、ひいては日常生活や老後の生活が大きく変革するトリガーには間違いないと思いますもの。
(今更ですが)
まずは敵をしらなければ!(敵?)
AIが普及し始めた3,4年前、
「AIが仕事を奪う」、「AIにより学生は容易に知りたいことにたどり着くので、自分で考えることをしなくなる」、「AIがやがて思考を持ち、人類を脅かす(「2001年宇宙の旅」を思い出した貴方、同世代ですね。)」等々色々な議論がありましたが、
一部の自治体が試験導入を開始した現在、色々なところで起こっているイノベーションをしっかり観ることがこれから生きていくために必要な事だと思うのです。
実際に今、特別のテクニカルスキルを必要としない作業については,RPA(ロボットによる業務自動化ツール)に任せたり、
人間には危険な作業や単純作業はロボットを採用する企業が増えていますね。
あ、採用試験にAIを導入されている企業も。
これから益々働き手が不足する高齢化社会に向かう我が国の先を見据えると
企業にとって死活問題を解決するための手段としてDX(デジタル変革)はとても重要で、そのためここ数年で(コロナの影響で皮肉にもテレワークが大きく進みましたことも含み)ダイナミックに仕事のやり方が変わった方も多いのではないかと思います。
だからこそ、AIに飲み込まれるのではなく、上手く利用することはもちろんのこと、
一方、人にしか持ちえないスキルを高めていくことがこれから重要だと思います。
が、人にしか持ちえないスキルとはなんでしょうか?
まず思い浮かぶのがヒューマンスキルだと思いますが、
コンセプチュアルスキル(概念化能力)はどうでしょうか?
コンセプチュアルスキルの高い人は
「一つの経験から多くのことを学ぶ能力に長けていて、業務を合理的に遂行し、効率的に働く」ことができ、
具体的には「正解のない問題に直面したとき、周囲が納得する答えを導き出し、挑戦すべき課題を立て提示することが出来る能力」(トップマネジメントに必要な能力)と言われております。
まわりにいませんか?そういう人。
「持って生まれたものが違う」と思わせる人。
「こいつにはかなわんなあ」と思わせる人。
「あ、私のことやん」「俺のことやん」「わしのことやん」と思っていらっしゃる方もいらっしゃいますね。
そういう人が持つコンセプチュアルスキルをAIは持つことが出来るかと考えると。。
。。なんだかいいところまで行くような気がしませんか?
今まで一部のトップマネジメントが出来るスキルの高い人しか解決に導くことが出来なかった難問が、AIによって簡単に導出せるようになってくるとしたら、と考えると空恐ろしくなり、うーんと唸ってしまいました。
ほんま怖い。
でもね、AIには経験がない。
テクニカルスキルはもちろんのこと、コンセプチュアルスキルも、もしかするとヒューマンスキルも知識として習得していくかも知れないですが、経験して得たものではないわけですね。
私達は生まれてから色々な経験をしてヒューマンスキルやテクニカルスキルやコンセプチュアルスキルや。色々な能力を高めていくわけです。
何か難問にぶち当たった時、知識から導き出したAIの答えが、経験から導きだした私達の答えと一致するとは限らない。
そのときに「AIの答えは膨大なデータから導きだした答えなんだ」ということを忘れないようにすれば、飲み込まれることなく、AIと上手く付き合えるような気がします。
お!なんだか人類の未来は明るいと思えてきました。
京都の瑠璃光院が今月末まで特別公開されているのでいって参りました。
紅葉で有名ですが、新緑もとても良い。
どんなに時代がかわっても、変らないものは本当に尊いです。