日記

2023-02-24 18:20:00

ワークライフシナジー

ワークライフバランスという言葉はかなり前から耳にされたことがあると思いますが、ワークライフシナジーはどうでしょうか?

 

そもそもワークライフシナジーとは?

 

はい、お察しの通り仕事だけではなく私生活も充実させることで、

私生活で得た経験や知識を仕事に活かすという相乗効果を生み出し、

組織にとっても個人にとっても良い結果をもたらす、というものです。

 

私のお話で恐縮ですが、

企業に入社したての頃はリゲインのCMのキャッチコピー「24時間戦いますか?」に代表されるように

とにかく猛烈に働くことを良しとする時代でした。

実際、その頃はよく会社に泊まり込んで仕事をする位猛烈に働いておりました。

 

CMソング、リンク貼っておきますね。

(1) 【CM 1989-91】三共 Regain 24時間戦えますか 30秒×7 - YouTube

しっかりバブルのころのCMだったんですね。

確かキャラクターの時任三郎モデルのリゲイン人形もあって、

手許にひとつあったはずなのにどこへ行ったのか。。

 

とにかく日本は元気がありました。

 

バブル崩壊した1991年以降に生まれた今まさに働き盛りの人達は

あのイケイケどんどん(死語?)の時代を知らず、

またスマホが大きく普及し始めたのが2007年ころなので

幼少のころから当たり前のようにスマホがある時代だったわけで、

そりゃ価値観違いすぎて当然。

ダイバーシティ の重要性をつくづく感じます。

 

と、話は逸れましたが、

当時私はこのCMに励まされてもいたし、当然のように受け入れていました。

今や、考えられないですね。

「働き方改革」という言葉が浸透して久しく、ここ数年で長時間労働や育児や介護のための休業制度も整備され、労働環境は著しく改善されたように思います。

ですが、私の場合その環境に意識がついていかず、

「猛烈に働くことが善」という気持ちがどこかにあって、

また、「働かないと仕事が追いつかない」という強迫観念のようなものがずっとありました。

完全にワーカホリックでした。

「朝5時に起きて会社に8時には入り、深夜残業ぎりぎりの22時まで働き、土日のうち1日は出社して仕事をしている」という状態でした。

 

人間の脳は起きてから14時間以降は眠る準備に入るためまともに機能しないらしく、

私は毎日3~4時間程度まともに機能しない頭で机に向かっていたわけで

とても効率の悪い働き方をしていたのですが、

当時の私はそれでも仕事が追いつかないので、とにかく出来る限り頑張るしかないという思いだけで過ごしていたように思います。

 

でも振り返ると休日は登山やロードバイクや趣味に没頭していたり、退勤後にジムに通っていたりという人もいて。

睡眠時間も「7時間以上は必ず寝る」とおっしゃる。

そういう人こそ仕事の評価が高く要職につかれていたという記憶があります。

 

まさに「ワークライフシナジー」です。

今は超過勤務時間に対する法規制だけではなく、勤務間インターバル制度(1日の勤務終了後翌日の出社までの間に一定時間以上の休息時間(インターバル)を設けることで、働く方の生活時間や睡眠時間を確保する)が努力義務になっていますね。

素晴らしい制度ですが、この制度が生まれた背景を充分理解して労働環境を整えてこその有効な制度だと思います。

形だけ取り入れると悲惨な結果になるので、様々な働き方をする社員一人一人の成長を支援するためのセミナー等、組織全体が自律した働き方が出来るような取り組みをしていく必要があります。

勤務間インターバルの間に、趣味や地域貢献、自己研鑽のための勉強、それこそ育児や介護に携わることで知識や技術力が向上しモチベーションがあがったり、社外の人と交流することで今まで思いつかなかったアイデアが生まれたり人脈が広がり営業力が向上したり。結果、企業、個人ともWin-Winな関係となり得るわけです。

例えばですが、育児をしながら家事をこなす方は決められた時間の中でやらねばならないことが盛りだくさんなのでタイムマネジメントのスキルがとてつもなく高い。

朝起きて洗濯して朝ごはん作ってお弁当作ってお子さんの支度をして、なんてことを限られた時間の中でやらないとまわらないので必然的にタイムマネジメント能力が身につきますよね。

これが仕事に活かされないわけがありません。

 

「ワークライフシナジー」

これからの時代、とても重要です。