日記

2023-01-27 12:00:00

根っこにあるもの

今週は大寒波で大変ですね。

特に25日、JR京都線を利用された方は本当にお気の毒でした。

災害に遭われた方、謹んでお見舞い申し上げます。

実は私、数年前にBTSのファンクラブに入ったのでございます(//∇//)

生まれて初めて入ったファンクラブが韓国のアイドルグループだなんて、

5年前の私には考えられなかったし、BTSは原爆のTシャツを着る反日のグループというように捉えていてむしろ嫌悪感を持っておりました。

それが何故に⁈については一晩語っても語り尽くせないのでまたおいおいお話しさせていただきます(え?そんな話要らんて?)

そのBTSのメンバーの最年長JINのご両親がお正月にお孫さんに宛てた手紙が今話題になっていて、色々感慨深いのでご紹介します。

 

「この上なくかわいいソン、

おじいちゃん、おばあちゃんのところに来てくれてありがとう。幸せだよ。

この世に生まれて初めて迎える新年だね。

 

世界は誰かにとっては美しく、誰かにとっては大変なことばかりだという。

だけど、あなたの世界はあなたが作るんだよ。

 

いつも愛に満ちた心を持って、

ソンの素敵な世界を作る事を願いながら、

お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんがそばで手助けするね。

 

いつも元気でね。」

 

勿論、生まれたばかりのソン君がこの手紙の意味を理解するのははるか先ですが、

この手紙を送るようなおじいちゃんおばあちゃんが近くにいるソン君の人生はとても豊かなものになるのではないかと思います。

 

JINは俳優を目指して大学に通っている時にスカウトされBTSのメンバーになりますが、

アイドルやアーティストを目指していた他のメンバーとは違い、成人になってから歌とダンスを始めました。

年齢を重んじる韓国にあって、メンバーの中で1番年上でもあった彼は才能溢れるメンバー達の中、

酷評を受けながらもダンスも歌もどんどん上手くなっていき、

特に彼の声はシルバーボイスと言われ、今や同業者からロールモデルと言われるほど賞賛を受けています。

どれほどの思いを克服して努力を重ねてきたかと思いますが、それを表に出すことはありません。

「苦労は自分だけがわかっていればいい」というのが彼の信条だそうです。

また、メンバーの最年長である彼は、なんとしても年下のメンバーを守ろうとします。

強烈な光は強烈な影を伴うもの。

BTSは常に批判や嫌がらせ、そしてアジア人、韓国人への差別を受けています。

メンバーへの殺人予告もあるようで、そんな中JINは殺人予告されたメンバーと同じ格好をしてメンバーを守ります。

「彼は本当に強い人」とメンバーは言い、そんな彼をとても慕っているのがわかります。

最初にご紹介した手紙を知り、その彼の根っこにあるのが、両親の教育にあるのだと、彼を育んできた環境にあるのだと思いました。

その事が良くわかる動画をみつけました。よろしければご覧下さい。

他のメンバーが泣いてもあまり泣かない彼ですが、ご両親をコンサートに招待した時(2015年か2016年だと思います)の様子です。

https://youtu.be/uR_9RsQJxYE

 

これをご覧になって

「どういう育て方をすればこんな息子になるのだろう」と思われた方も多いのでは?と思います。

 同じように

「どういう教育をすればエンプロイアビリティ(雇用される能力)の高いメンバーになるのだろう」

と考えていらっしゃる組織の長の方も多いのではないかと思います。

 

 「人を育てる組織」を考える時、その根っこになるものはなんでしょうか?

私はその組織の持つ風土であり、文化だと思います。

「組織風土」とは「社風や職場の雰囲気のような、メンバーに共有された組織全体の関する主観的な特性」。

なにやら難しいですが、「その組織に根付いた価値観、独自のルールや習慣」というようなことでしょうか?

外から見ると独特でもその組織の中では当たり前と思えることで、指摘されてもなかなか変えられないものです。

「組織文化」とは「メンバーによって共有された信念・価値観・規範の集合体」。

例えば経営者、組織の長が理想とするビジョンを描き、そのビジョンを組織内に浸透させていく、というようなことで組織風土とは違い、組織の長の働きかけによって変えていくことができます。

メンバーたちはこの「組織風土、文化」のなかで様々に思考し、行動していくわけです。

組織の業績をあげる、即ちメンバー一人一人のエンプロイアビリティをあげていくためには「組織文化」のブラッシュアップは欠かせないと思うのです。

また、組織風土を変えることはメンバーの意識改革をするとも言えかなり難しいと言えますが、古い価値観に縛られていることが業績改善の足枷になっているのだとしたら取り組むべきではないでしょうか?

 

ではどのように取り組みましょう?

次回、対話型組織開発についてお話しようと思っております。

宜しくお願いいたします。