日記
仕事の質(その2)
早いもので今日は1月22日。
こうやって一年あっという間に過ぎていくのですね。
先日とある企業の組織内研修に参加させて頂きましたが、
事前打ち合わせから研修の中でのキーワードが今日お伝えしたかった事とリンクしていたので、
私の方向性は今企業が求めているものと強ちズレていないとほっと胸を撫で下ろしております。
ローパフォーマーと言う言葉があります。
簡単に言うと組織が求める業務レベルに到達していない人という事になるでしょうか。
ローパフォーマーになる原因は様々で、対策も様々ですが、ひとつ参考にしていただきたいのが、ダニエルキム元MIT教授が提唱されている成功循環モデルです(ご存知の方は読み飛ばしてくださいね)。
皆さんが所属している組織にローパフォーマーがいたとします。その人をAさんとします。
Aさんをどう捉えますか?
Aさんのせいで組織の生産性が低下する
↓
私の仕事が増えるわ。Aさんのせいで。
上司に言ってもどうしようもないと思うし。
↓
頑張る人に負担が増えていくばっかり。
モチベーション下がるわ!
↓
辞めたいわー!
という流れになりもやもやしながら仕事をして、職場の雰囲気が悪くなり更にやる気を無くす、というバッドサイクルから抜け出せない!
なんてことはありませんか?
あるいはご自身が作った組織でAさんがいた場合、
他のメンバーの不満がつのり雰囲気は悪いし
費用対効果を考えると
辞めてもらいたいけど人手不足でなかなか補充も難しいしなあ。
頭痛いわ。
なんてことはありませんか?
ダニエルキム氏がいうところのバッドサイクル
結果の質:成果が上がらない
↓
関係の質:対立、押しつけ。命令する
↓
思考の質:受け身、失敗回避。面白くない
↓
行動の質:自分最適、消極的。自発的には行動しない
↓
結果の質:さらに結果が出ない
↓
関係の質:更に関係が悪化する
のように、結果の質第一のバッドサイクルの中にいると、
思ったほど成果が上がらない組織の場合(結果の質が悪い場合)、
他責思考が強くなり関係の質が低下し、ついつい批判的、攻撃的になってしまい冷静に判断出来ず思考の質の低下につながります。
誰かに言ってもどうせまともに取り合ってくれない。
考えるだけ時間の無駄。
と思うようになると、
与えられた仕事を自分で考えずに淡々とこなすようになり、行動の質が低下します。
そうすると、結果の質が良くなるはずがありません。
こうしてみると、関係の質が業績に大きく影響する事がおわかりになると思います。
ダニエルキム氏の成功循環モデル(グッドサイクル)は、
組織の質を高めるためには、まず関係の質を高めるべきというところがポイントです。
関係の質:対話、お互いに尊重。一緒に考える。
↓
思考の質:気づき、良いアイデア。面白い
↓
行動の質:自分で考え、自発的に行動。助け合い
↓
結果の質:成果の実感
↓
関係の質:さらなる信頼関係の高まり
関係の質が高い組織ではメンバーが自発的にアイデアを出し、考えを伝え、
他のメンバーからのアイデアや考えに対しても前向きな意見を言うようになり、思考の質が向上します。
思考の質が高いと行動の質も向上し、結果の質も向上します。
そうすると、「私はなんて恵まれた環境にいるんだ!仲間に恵まれているんだ!」となりさらなる関係の質の向上につながる、というわけです。
そんな上手いこと行くかな?
これでローパフォーマーの仕事の質は上がるの?
と思われるかもしれませんが、
放置していると何も解決しませんし、優秀な人材を手放すことにも成り兼ねません。
そして、思考の質が落ち、今までハイパフォーマーだったメンバーが知らず知らずのうちにローパフォーマーになっているなんてことにもなり得るのです。
ものは試しです。
「関係の質を高める」施策を是非ご検討ください。
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