日記
人間だもの
前回お話したミスを繰り返す同僚に対してあなたならどうするか?
改善案の話の中ではあまり触れっていなかった「お互いの感情」。
落とし穴とは?
お互いの感情です。
実際にミスが起こった時、ミスを起こしたAさんにどんなふうに接するか?
ミスによって被害を被るのは時にはAさんの上司、時には先輩、そして時には後輩です。
おそらく皆さん最初のうちは優しく指摘していたのではないでしょうか?
特に後輩は遠慮もあり、丁寧に接していたのではないかと思います。
でも何度もミスの影響を受け、そのたびにフォローして、「前にも言いましたよね」という気持ちが積み重なる。
すると、正しいことを言っていても、声や言葉の端々に苛立ちが出てしまう。
一方、言われる側も内容より先に「また責められた」「年下からこんな言い方をされた」と感じてしまえば、防御的になる。
その場では「はい、分かりました」と答えても、内心では納得していない。
そうなると、注意する側は「やっぱり反省していない」と思い、注意される側は「また私ばかり責められる」と感じる。
悪循環ですね。
この段階になると「もっと上手に注意しましょう」と当事者に求めるだけは酷な話です。
実際に穴埋めをしている人に、さらに「相手が傷つかないように上手に指導してね」
という仕事まで背負わせることになりますから。
むしろ管理する立場の方が間に入って、ミスへの対応と、人間関係を切り離す必要があるのだと思います。
たとえば「Aさん、また間違っていますよ」ではなく、
業務として
この処理でエラーが発生した場合は、本人がこの手順で修正する。
再発したものは記録する。
一定回数続いたら上司と手順を見直す。
とすると、後輩が先輩を「指導する人」にならなくて済みます。
そしてAさんに対しては
「どうしてまた間違えたんですか」
ではなく
「どの段階で間違いやすいですか。次に防ぐには何を入れればよさそうですか」
のように、人格や反省の程度ではなく、次の行動に焦点を移すほうが受け止めやすいかと思います。
実は私もAさんのミスのリカバリを何度かしたことがあり、
その度に丁寧に説明をするのですが、
また同じ間違いをするので
「その時は殊勝にして一所懸命メモを取るが、
実際にはうわべだけでまったく反省していなんだな」
と思うようになり、口調がどんどんきつくなっていきました。
指摘後鏡を出して髪を触ったり
誰かと話していておかしいことがあったのか
大笑いしている姿を目の当たりにすると
感情が爆発しそうになります。
「Aさんのせいで私は今余計な仕事をしているのに!」
ですが!です。
何事がなかったかのように大笑いするのも
注意された直後に鏡をだして髪を触るのも
反省していない証拠とは限らない。
もしかすると嫌な緊張から自分を戻すための行動なのかもしれない。
もちろん、本当に気にしていない可能性だってあります。
結局、本人の内面は分からない。
だから「反省しているかどうか」を判定するのをやめて、
「同じミスが減ったか」
「決めた確認手順を実行したか」という、外から確認できるところだけを見る。
それなら感情が入り込む余地を少し減らせます。
でも感情そのものをなくすことはできない。
迷惑をかけられれば腹も立つし、上から言われたと感じれば反発もする。
それは双方にあります。
健全な境界線というのは感情を持たないことではなく、
「腹が立つのは仕方ない。でも、その感情で相手の人格までは裁かない」
「傷つくのは仕方ない。でも、それと自分のミスを直すことは別」
と、それぞれが分けられる状態なのかもしれません。
今回の問題は
職場がどうやって人の感情と業務上の責任を切り分けるか
という問題なんですよね。
職場に限らず、日常でも人間関係でもめそうなときには
「感情を持つこと」と「その感情に基づいて相手を評価すること」は別、
という「健全な境界線」が大事なのだと思います。
腹が立った自分を
「こんなことで腹を立ててはいけない」と責める必要もない。
「私は腹が立っている。だからこの人は駄目な人だ」と結論づける必要もない。
注意されて傷ついたとしても、
「傷つけられたのだから、相手の言っていることは聞かなくていい」とはならない。
人間だもの。
感情が先に動いてしまいますが
感情が生まれるところまでは自由。
でも、その後どう行動するかは別の問題。
人間関係で職場を離れようと決意した時、
私は「今の自分は本来のありたい自分の姿とはかけ離れている」
事だったように思います。
ついつい他責に走ってしまう自分は醜い。
こんな自分は嫌だ。
が根本にあったように思います。
嫌な自分にならないように。
折しも今日本はシルバーウィーク。
今の自分が嫌で色々なことに絶望していても
もやもやしていていても
またあの環境に戻るのが嫌で堪らなくても
美味しいものをいっぱい食べて
いっぱい寝て
好きなことをいっぱいしましょうよ。
人間だもの。
きっと元気になる。
