日記

2026-03-22 20:00:00

8年遅れてきた挨拶

かつてSEだったころ

暫く仕事をご一緒した方から突然のお電話を頂き。

 

仕事をご一緒し始めた頃は営業課長でしたが、

あれよあれよと出世なさり1支社の営業部長から

本社へ栄転され、そのころには年賀状を出しても返信もされなくなり。

どんどん疎遠になっていきました。

 

私が退職する際、

お世話になった方々に挨拶のメールを送ったのですが

かつての上司や同僚から激励のメールをいただく中

唯一返信がなかったのがその方でした。

 

送別会で「〇〇さんから連絡来た?」と聞かれ

「いや、まったく。薄情なもんですわ!」と愚痴っていた私。

 

それから早8年歳月が流れての突然の電話。

私が携わっていたシステムに関連して得た知識から

ある案件について「意見を聞きたい」とのことでした。

 

相談ごとの合間に近況をお話になったのですが、

癌になり治療を続けているとのこと。

「進行は遅いんやけどな」とぽつんと。

 

 

「(相談事が)複雑な話になると思ったから会って話した方がいいかと思ったけど、それほどではないなあ」

とも言われ。

 

今はその方も退職され元取引先の会社にお世話になっているとのこと。

「ほんま在職中にお世話になったなあ」と。

 

「折角なのでお会いしましょうか?」

と口にしようかどうか一瞬迷いましたが

結局はその言葉を飲み込んで

「お大事になさってください」

という言葉で電話を切りました。

 

その方は私に会いたいのかというと

そうではないように思い

多分お会いしても

私は当り障りのない話をして終わるような気がして。

 

その方は

けじめをつけられた。

その方なりの別れの挨拶を

 8年越しにしてくれた

のだと私は勝手に思っています。

 

そしてその方の心境を推し量ることは

烏滸がまし過ぎるとも思うのです。

 

 

8年越しの挨拶に私はただただ感謝する。

 

それが今私にできる精一杯であるとも

思います。

 

 どうか長生きしてください。