日記

2025-09-28 01:00:00

未だに

テレビをつけながら家事をしていると、

「平均初年度年収(新卒者の初任給ではなく新人社員や新卒者が就職初年度に得る平均的な年収)が

男性は〇〇万円で、女性は〇〇万円で、男女間で大きな差がみられます(だったか)」

とニュースで言っていて肝心の年収額がよくわからなかったので

ネットで調べてみるとマイナビキャリアリサーチのレポートでは

2025年男性の初年度年収は587万円で女性は333万円で254万円の差。

前年比男性は3.2%、女性は5.5%増加で増加率は女性のほうが高いものの

もともとの分母が違いますものね。

平均年収も約250万円の差があるとのこと。

 

この格差の原因は産業構造や職種の違い、

管理職比率の違いなど複合的な要因によるものと考えられているとのこと。

 

確かに。

 

こうやって具体的な数字を突きつけられると

日本のジェンダーギャップ指数が148カ国中118位であり、

G7の中では最下位であることの意味を考えさせられます。

 

新卒で就職した際の初任給に差がないのに

キャリアを重ねるにつれて男女間の年収格差が拡大されやすいというのが現実ではないでしょうか。

 

そしてこの背景にあるのが

「男性は仕事、女性は家庭」という言葉に代表される

性別による役割分担を当たり前とする価値観で、

女性に対しては

「家庭を優先すべき」

「仕事より育児」

という無言の期待が働き

この価値観を前提に設計されてきた組織においては

育児休業制度や時短勤務制度を取り入れているものの

そのことが差を正当化、維持する構造につながるのだと思います。

また男性においては「稼がなくては」という重圧を受けて

制度があっても育児休業をとりづらく、

取れても短期間で終わってしまい、

長時間勤務や夜勤。出張を任されがちになり

女性は能力や実績があってもなかなか昇進できない。

 

そうやって初任給段階では大きな差はなくても

「男性は仕事、女性は家庭」に象徴される性別役割観が

時間をかけて格差を育てている。

 

若者と話をすると

「男性だから」「女性だから」ということにとらわれず

「人として」どう生きたいかを尊重している発言が多く

頼もしくもあり、羨ましくもあります。

今教育現場ではジェンダー問題についての取り組みが活発に行われているようですが、

まだまだ実践が浅く生徒自身もジェンダーの固定観念を感じていて

「自分の可能性を制限している」というケースも少なくないとか。

まだまだ発展途上にありながらもそうやって気づきを得ていくことで

確実に前進していることがわかります。

 

 

そういう「変化の芽」が大きく花開くことを祈りつつ

「現実は思った以上にすすんでいない」

とがっかりする前に

私自身が

「男だから」「女だから」という

アンコンシャスバイアス(無意識の思い込みや偏見)をかけていることに

気づき

まずは「人として」

まわりの人、そして自分自身に接していかねばと思います。

 

理想を現実にするために

小さなことからコツコツと。