日記
やるせないこと
前回お話した「生さんま」、大ぶりで脂がのっている上に豊漁で卸値は昨年の3分の1ほどだとか。
「奇跡のさんま」と言われているんですね。
でも豊漁すぎて詰めるための氷や発泡スチロール資材が不足するなどで
漁港の処理能力を超えたり漁獲枠超過の恐れから
自主的に休漁期間を設ける漁港もあるとか。
10月以降はこんなに大ぶりなさんまは手に入らないという話もあり
まだ食されていない方は
今のうちに是非「奇跡のさんま」堪能してくださいませっ!
早いもので9月も半ば。
万博閉幕まであと1か月ほどになりました。
開幕前は否定的な意見が多かった万博。
そしてミャクミャク!
この大人気を誰が予想したでしょう!
しっかり黒字で閉幕するようですね。
一方で今各メディアでも大きく取り上げられている
「海外パビリオンの建設費未払い問題」
コロナによって前回開催のドバイ万博延期による
工事着工の遅れや
ロシアのウクライナ侵攻等による原料費の高騰で
開幕まで突貫工事にならざるを得ず、
大手建設業者が手を引く中で
手を挙げた中小の建設業者が
費用面でも作業面でもかなり無理をして頑張って開幕まで間に合わせた挙句
外資系イベント会社の日本法人である元請会社が支払してくれないがゆえに
倒産せざるを得ない会社も出てきているという現実。
未払金は突貫工事の最中に発生した追加工事の費用であり、
時間がない中であったので、契約書なしの口頭による受注が多く含まれているとのことで
「契約書がない工事費用について外資系の企業が支払うとはまずない」
ということ。
実際に支払いを求めての訴訟を起こしている会社はありながらも、
未払元請会社である外資系企業は「債務が存在しないことの確認を求める訴訟を起こしているのだとか。
海外と日本の商取引の違いによるリスクを
長い歴史の中で辛酸を舐めながらも知り尽くしてきた大手企業ならともかく
(リスク案件となった当工事に対し大手、中堅が参入せず)
過剰な負担を強いられることを承知で「腹をくくった」中小の建設業者はにとっては
「開幕までになんとか工事を間に合わせる」ことが最優先事項であり
「あのパビリオン、俺がつくったんやで!」と家族に胸を張る姿を夢見て
また、勿論会社が潤うことを信じて
そして何よりも自身のプライドのために
おそらく過度の重労働の中、ただただ頑張ってやり抜いたことは
想像に難くありません。
黒字化したのなら、
請求元が勝訴しても時間がかかるでしょうから、
是非その利益を未払金に充当してもらいたいと思うのですが
そんな単純にはいかないものなのでしょうか..。
今回のような「やるせないこと」
私たちの日常であるのかと問われると
大小の差はありますが
ごろごろ転がっていますよね。
ただそのあなたにとっての「やるせないこと」が
他の人にとって「やるせないこと」
なのかどうかわからず、聞いて拒否されるのも辛いから聞くこともできない。
だから一人でもやもやを抱えてしまう。
今回のことはひいては「人の生死」にかかわる大きな問題で
多くのメディアが取り上げているわけですが、
こうやって問題が顕在化しないことには
解決することは決してないのだから
「声をだす」ことは勇気がいることだけど、
まずはAIではない誰かにそのもやもやを
自分の言葉で語ってください。
生きている中では算数のように
「これが正解だ」という唯一の答えはなかなか見つからないものだけど
「なにが正解」なのかを一緒に考えてくれる人を見つけることはできます。