日記

2024-09-29 19:45:00

「戸惑う」貴方の話を聴かせて

27日の金曜、しっかり自民党総裁選の中継を見てしまいました。

1回目の投票で高市早苗さんが1位になったとき

もしかしてもしかして!

女性初の総理誕生かっ!

と丁度「虎に翼」の感動の最終回の余韻に浸っていた私、

正に歴史が動く瞬間をこの目に焼きつけようと

食い気味に決選投票を見守っておりました。

結果は石破さんに決まりましたが、

3位の小泉さん支持票がどこに行ったのかと考えると

改革派の小泉さん支持票が保守派の高市さんに流れることはないか..。

裏金問題に甘いから高市さんでは選挙に勝てないと言われてたしなあ

と考える私にびっくり。

そこにはジェンダーについての懸念はなく、

そういう思考が自然とできる時代になったんやなあとひたすら感動しておりました。

 

国にかかわらず、自治体や企業、組織のトップに立つ人は

権力を持ちながらもそれに伴う大きな責任を背負っており、

私が組織のトップである人達にお会いして共通して感じる言葉は

「信念」です。

下衆な言い方で恐縮ですが、

その確固たる信念で「腹括っているなあ」と思います。

 

その「信念」がビジョンや組織が向かう方向性の指標となり、

それを組織のメンバーが理解しどう受け止め、

どう行動していくかで、「組織の文化」や「風土」が出来上がっていくものだなあと

つくづく思います。

出来上がっている組織の文化の中に新しく飛び込んだ人は

まず「馴染もう」と思いながらも、戸惑うのは当然で、

中に居る人にはない視点で組織を捉えているからこその「戸惑い」を感じて

それをきちんと言葉にすることが出来る人がいたら

それは組織にとってとても幸いな事!

勿論、「自分勝手な論理を繰り広げる」幼い思考からの「戸惑い」 もあるでしょうが、

むしろそうした場合の対応がとても大切で、

頭ごなしに否定して相手が委縮することのないようにしたいものです。

 否定しているつもりはなくても

長く社会にいると、いつの間にか「権力のある方」になっていて、

知らず知らずのうちに「言いたいことも言えない」対象になっていることに

なかなか気付けないもので、

かく言う私、「私に言いたいことが言えない」同僚がその不満を愚痴っている場面にたまたま遭遇し

衝撃を受けたことがあります。

私の前ではいつもにこにこ感じよく接してくれる人だったので

かなりの衝撃でした。

たまたまそういう場面の遭遇しただけで、

結構色々言われているんだろうなあと思うと

しばらくは人と接するのが怖く殻に閉じこもっていましたっけ。

 

今振り返ってみると

そこから私視野が広がり人として成長できた(おそらく)ので

私の契機となったとてもよい経験でした。

 

今の私はどうかな?ともしその同僚に会えたら聞いてみたいなあ。

 

「「戸惑う」貴方は何故戸惑うのか語っていいんだよ。

だって私は是非貴方の話を聞きたいもの」

が当たり前になっている組織は

今まで大切にしてきた文化(組織人にとっては価値観)が

否定されるのではなく

また、新しい視点からの意見も

「何もわかっていない」と軽んじられることなく

お互い向き合うことが出来て

守るべきレガシーは残し、

陳腐化されているものは切り捨てることができるので

新陳代謝が進み、

どんな風が吹いても生き残っていけるしなやかな組織

ではないでしょうか。