日記

2024-09-01 11:19:00

静かな退職

のろのろ台風、ようやく熱帯低気圧に変わりそうですが、

降水量は変わらずかなりの量が予想されている様子。

被害に遭われた方、謹んでお見舞い申し上げます。

 

最近よく目にする「静かな退職」という言葉。

仕事への熱意を持たない人が必要最低限の業務のみをこなす働き方をいうそうですね。

あたかも今流行っているようですが、

いやいや、私が社会に出てから今までにいっぱい「静かな退職」実践されている人見てきました。

 PCに向かってそれなりにキーボードを打って「仕事しています」感を出しながら、

「仕事、頑張ってもそんな給料変わらないじゃん」とどうやって上手くサボれるかを考えて実践する人。

居ませんでしたか?あるいは今、周りに居ませんか?

 

最近は実際には不調はないがメンタルヘルス不調(適応障害や不安障害)の診断書を貰って会社を休職し、

休職手当で生活している人も居るのだとか。

「働かなくてもお金が入ってきてラッキー」なのだそう。

そういう社員も一度採用してしまうと、解雇は難しいというのが現状かと思います。

 

こういう人、入社当時はどうだったのでしょう?

これから始まる新社会人としての生活、

会社という組織に対する不安も大きいと思いますが、

期待も大きく張り切って、目をキラキラさせて入社1日目を迎えた人がほとんどだと思います。

そして、上司や周りからの評価、会社での評価にとても敏感にもなっています。

 

それから色々洗礼を受け数カ月たつとあれだけキラキラしていた目からは光がなくなり。

「仕事、頑張ってもそんな給料変わらないじゃん。むしろ頑張る程仕事の量が増えてしんどいだけやん」

となる人もちらほら出てきたりして。

 

1つあるあるな話をさせていただきます。

とても仕事ができる新入社員Aさんが居て他の同僚は8時間かかるであろう仕事を6時間で終えた場合、

貴方が上司や事業主ならどうしますか?

他の仕事をふるか、仕事が遅くて定時には終わりそうもない同僚のフォローをさせるのではないかと思います。

ここできちんとAさんを評価してちゃんと評価されていることがAさんや周囲が認識できれば、

Aさんの承認欲求が満たされ、周囲も「頑張れば評価してくれる」と思うのですが、

きちんと評価されない場合、

Aさんやまわりは「仕事が出来ても評価されないなら頑張っても仕方ない」

→「頑張るだけ損」となり、

Aさんはだんだんゆっくり仕事をするようになる。

これはAさんの怠慢でしょうか?

 あるいはAさんが仲間を大切に思い、

仕事が早く終わったら自発的に仕事が遅い同僚のフォローをするような人だった場合、

 気づいたらAさんとAさん以外の負荷がかなり不公平になっていた

なんてことになりがちなのではないでしょうか。

 

そんなAさん、そのままにしておくと退職してしまい、

気がつくと残っているのは「静かな退職」社員だけになっていた

なんていうこと、

あり得ない話ではない。

 

 

「静かな退職」を実践する人を見ると

実は私、個人的には腹が立って仕方ないのですが、

組織としては解雇することも出来ず、とても困った問題ですが、

ほんの些細な事の積み重ねでそんな社員は生まれ得て、

例えばその人がもともと「今私が不幸なのはまわりのせい」と

他責にしがちな傾向にある人なのかもしれませんが、

それを増長させる根本にあるのは

「正当な評価」に尽きると思います。

「正当な評価」の背景にあるのは

「私のことを分かってくれている」

という承認欲求。

 

採用時に他責の傾向が強い人を見抜く質問スキルを身につけることも大切ですが、

「モンスター社員」化させないため、

コミュニケーション力を高めて是非良質な職場環境作りをしていただきたい。

皆が幸せにあるために、切に願います。

コミュニケーションスキルを磨くために、

是非「キャリアオフィス YBTY」のコミュニケーションスキルアップ研修をご検討ください。

(宣伝かよ!←その通り!)